計算方法・前提条件
最終更新: 2026-04-19
エネジェントのランキング・シミュレーション結果、および X(旧Twitter)・記事等で公開する比較データの計算根拠を明記します。 「どの条件で何を計算したか」を常に確認できるようにし、 第三者が同じ条件で検証できることを目的としています。
基本方針
エネジェントは以下の原則で料金を計算・比較しています。
- 一次情報は各社の供給約款・料金表PDF。 比較サイトの二次情報は参照しません。
- 広告料・アフィリエイトに順位は影響しません。 本プロジェクトは小売電気事業者から金銭を一切受け取りません。
- TERASELでんきを含む全登録事業者を候補に入れる。 運営者の本業関連ブランドを除外する操作は行いません。
- 断定しない・レンジで示す。 燃調は直近30日の市場価格・燃料価格をベースに将来12ヶ月の見込み値(中央値と幅)を併記します。
一人暮らし標準条件(東京電力エリア)
X投稿・記事で使用する「一人暮らし標準ケース」は以下の条件で統一しています。 個別条件の試算はシミュレーターをご利用ください。
| 供給エリア | 東京電力パワーグリッド エリア |
|---|---|
| 契約容量 | 30A |
| 月間使用量 | 200kWh(単身世帯の中央値想定) |
| 年間使用量 | 2,400kWh |
| 燃料費調整 | 直近30日の電力市場価格・燃料価格をベースに将来12ヶ月の見込み値を算出。中央値と幅(±1.5σ)を併記 |
| キャンペーン割引 | 原則除外(1年目の通常料金のみで比較) |
| 再エネ賦課金 | 経済産業省告示の直近値を適用 |
| ポイント還元 | 別途注記(年間換算で補助的に提示) |
月200kWh根拠: 総務省統計局 家計調査(単身世帯)および電気事業連合会の 家庭用電力需要実績から、単身世帯の典型的な月間消費量レンジ(150〜250kWh)の 中央値として採用しています。
燃料費調整の扱い
各社の燃調方式を 6分類 に整理し、分類ごとに別ロジックで計算しています。 混同による誤計算を避けるためです。
6分類の概要
- 旧一電準拠型(3燃料ベース): 原油・LNG・石炭の通関統計から算出する旧一電方式。
- 旧一電+JEPX二層型: 旧一電燃調に加え、JEPX平均に連動する追加調整費あり。
- JEPX連動型独自調整: 独自係数でJEPXに連動。
- JEPX合成型: 旧一電燃調とJEPXを混合。
- 完全市場連動型: 燃調0円でJEPXそのものを従量単価に反映。
- 独自方式: 各社個別の算定式による方式。
燃調に法定上限があるのは 旧一電の規制料金(従量電灯)のみ です。 新電力の自由料金プランで法定上限は適用されません(約款で自主的に上限を定めているプランは、その上限を計算に反映しています)。
市場連動・JEPX連動型の高騰リスク
JEPXスポット価格や月平均に連動するプランは、平常時は安い一方、 2022年12月〜2023年1月のような燃料高騰期には月額が急騰します。 この「平常時の節約額」と「高騰時の損失額」の非対称性を可視化するため、 エネジェントでは各プランについて 「2023年1月再来シナリオ」 を 計算して併記しています。
2023年1月再来シナリオの前提
- JEPXスポット価格:2022年12月〜2023年1月の実績値(ピーク帯加重)
- 旧一電燃調:同期間の実績値(各エリア)
- 使用量・基本料金・従量単価は各プラン約款の現行値のまま
- 増加額は「平常時 vs 高騰ピーク月」の月額差で算出
リスク・リターン非対称性の評価
たとえば一人暮らし標準条件で「年3,580円安くなる」プランでも、 jan2023再来時に月+3,108円の上昇があれば、2ヶ月連続の高騰で6,215円の追加負担となり、 年間の節約効果を上回る可能性があります。 エネジェントはこの点を「注意点」として各プランに併記し、 単純な安さランキングに流されないよう設計しています。
制度対応費(容量拠出金等)
2024年度から本格化した容量市場拠出金等の制度対応費は、 プランごとに基本料金・従量料金とは別枠で発生するケースがあります。 エネジェントでは各社の約款記載に基づき、 固定額・kWh従量・契約アンペア比例の3種類を個別に加算しています。
キャンペーン割引の扱い
新規申込時の数ヶ月限定割引・ポイント付与等は ランキング計算からは原則除外 しています。 理由:
- キャンペーンは予告なく変更・終了される(実質料金と乖離する)
- 終了後に元単価に戻る構造があり、「1年目だけ安い」誘導になりやすい
- 各プランごとに期間・条件が異なり、公平な横比較が困難
ただし個別記事・レビューでは「キャンペーン込みの初年度実質額」を 別途注記することがあります。
公式シミュレーターとの照合
X投稿等で公開するランキングは、投稿前に上位3社について 各社公式シミュレーターで同条件試算を行い、月額差±100円以内であることを確認しています。 乖離があった場合は原因調査を行い、 解決しない場合は投稿を見送ります。
データソース
- 料金約款:各小売電気事業者の公式サイト掲載PDF
- 燃料費調整実績:各小売電気事業者の公式発表
- JEPXスポット価格:一般社団法人 日本卸電力取引所(JEPX) システムプライス
- 登録小売電気事業者一覧:経済産業省資源エネルギー庁
- 世帯別使用量:総務省統計局 家計調査、電気事業連合会 需要実績
- 再エネ賦課金単価:経済産業省告示(毎年度5月改定)
本計算の限界・注意点
- 燃料費調整は、直近30日の電力市場価格(JEPX)と燃料価格(WTI・欧州ガス・豪州石炭)を ベースに将来12ヶ月の見込み値を算出するモデルを採用しています。 エリア別に過去2年の実測JEPXを重回帰して係数を推定し、月別の需給プレミアムを重ねた ものですが、実際の市場変動を保証するものではなく、平均絶対誤差±1.2円/kWh前後の ブレを前提とした参考値です。
- 時間帯別プラン・オール電化プランは、生活パターンにより試算誤差が大きくなります。 シミュレーターで個別条件入力を推奨します。
- ポイント還元は年間使用額の概算から算出しており、 実際の付与タイミングやポイントの現金等価性とは異なる場合があります。
- 料金表・燃料価格データは日次更新ですが、新プラン追加・約款改定には最大30日のタイムラグが 発生し得ます。重要な契約判断の前には各社公式サイトで最新情報をご確認ください。
訂正ポリシー
計算誤り・約款記載との乖離を発見した場合、X(@enegent_jp)または サイト問い合わせフォーム経由でご指摘ください。 確認のうえ速やかに訂正し、本ページの更新履歴に記載します。
関連ページ:運営方針/シミュレーター/燃料費調整額の仕組み