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つばさでんきが「高い」と感じる原因は?
電源燃料調整費の仕組みを解説

公式計算式とJEPX連動の関係を整理

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結論:請求変動の主因は「電源燃料調整費」

電気料金は次の式で決まります。「単価が安い=請求が安い」とは限らないのは、 最後の電源燃料調整費(または燃料費調整費)が月ごとに変わるためです。

月額 = 基本料金 + 従量単価 × kWh + 電源燃料調整費 × kWh + 再エネ賦課金 × kWh

つばさでんきは従量単価が安い一方、この電源燃料調整費が市場連動型・上限なしの設計です。市場価格が高い月は調整費分が大きくなり、結果として「単価が安いはずなのに高い」体験につながります。

次のセクションから、公式に公開されている計算式の中身を整理します。

つばさでんきの電源燃料調整費の計算式(公式公開)

つばさでんき公式サイトの「電源燃料調整費とは?」ページでは、計算式が明示されています。要点を整理すると次の通りです。

電源調達単価(共通)JEPXエリアプライス月次平均 × 1.2
プラス調整(請求が増える)(電源調達単価 − 請求基準値)× 使用電力量(電源調達単価が請求基準値を超えるとき)
マイナス調整(請求が減る)(還元基準値 − 電源調達単価)× 使用電力量(電源調達単価が還元基準値を下回るとき)
上限の有無上限なし(公式明記)

基準値はエリアごとに異なります。各エリアの請求基準値・還元基準値は次の通りです(2026年4月時点・公式公開)。

北海道還元 8.0円 / 請求 13.0円(kWh、税別)
東北還元 5.0円 / 請求 8.5円
関東還元 6.0円 / 請求 10.0円
中部還元 5.0円 / 請求 10.0円
北陸還元 3.0円 / 請求 7.0円
関西還元 4.0円 / 請求 9.0円(2026年1月改定)
中国還元 3.0円 / 請求 8.0円
四国還元 4.0円 / 請求 8.0円
九州還元 4.0円 / 請求 9.5円

関東を例に取ると、6.0〜10.0円/kWhの「中間ゾーン」では電源燃料調整費は0円になり、 10.0円を超えるとプラス、6.0円を下回るとマイナスが発生する設計です。 JEPX価格が安定していれば請求は読みやすく、高騰または下落局面では月の請求が動きます。

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JEPX市場価格と請求の関係 — 過去の極端例で感覚をつかむ

JEPX(日本卸電力取引所)のスポット市場は、需給バランス・燃料価格・気象条件などで日々変動します。 過去の極端な事例として、2021年1月の需給逼迫時にJEPXスポット月平均は63.07円/kWh、コマ最高値は251円/kWhに達しました(JEPX公表値)。平常時の月平均は数円〜十数円/kWhで推移する局面が多く、これと比べると大きく上回る水準でした。

つばさでんきの計算式に当てはめると(仮の試算)

仮にJEPX月平均が30円/kWhの月があったとします。電源調達単価は30×1.2=36円。 請求基準値10円を引いた26円/kWhがプラス調整単価。月330kWh使用なら26×330=8,580円が この月の電源燃料調整費として加算される計算です(あくまで仕組みの理解のための試算であり、 実際の請求は当該月の確定値で決まります)。

極端な月のリスクを「ありえない話」と切り捨てず、「市場が動けば請求も動く」前提で月次を見るのが市場連動型プランとの付き合い方です。 なお、平常時の請求が「単価最安」のメリットを享受しやすいのも市場連動型の特徴で、 常に高くなるわけではありません。

毎月の請求を読むコツ — JEPX価格をチェックする

電源燃料調整費の方向性は、JEPX市場価格を見れば事前に予想できます。次の3点をチェックすると、 「今月は高くなりそう」「今月は安そう」のあたりがつきやすくなります。

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JEPXのエリアプライス月次平均をチェック

JEPX公式サイトでエリアプライスの推移が公開されています。エネジェントのJEPXスポット価格ページでも日次推移を可視化しています。月平均が10円/kWhを超え始めたら、つばさでんきの請求もプラス調整に入る目安です。

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季節要因と需給逼迫の予報

夏のピーク(7-8月)と冬のピーク(1-2月)はJEPX価格が上昇しやすい時期です。寒波・猛暑のニュースが出る期間は、市場連動型プランの請求が上がる方向になりやすいと意識しておくと良いです。

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自分の使用パターンと組み合わせて考える

夏冬にピークがあって他の月は使用量が少ない世帯は、ピーク月だけ調整費影響が大きく出ます。年間を通じて使用量が平準的な世帯は、調整費影響もならされやすい傾向にあります。

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「変動を許容できるか」を基準に他社と比べる

電気料金プランの燃調方式は大きく3種類あります。「安定」と「攻め」のどちらを優先するかで、 選ぶプランが変わります。

① 規制料金型(上限あり)

従量電灯B等の規制料金は、燃料費調整費に基準燃料価格の約1.5倍までの上限があります。市場が高騰しても上限を超える分は事業者負担になり、消費者の請求は抑えられます。安定重視の選択肢です。

② 大手と同じ標準的な月次計算式

経産省認可の燃料費調整制度に従い、原油・LNG・石炭の3か月平均から月次で算出。プランによって上限がある場合とない場合があります。極端な変動は出にくい設計です。

③ 市場連動型(つばさでんきもこのタイプ)

JEPX市場価格に直接連動。上限なしのプランも多い。平常時は単価最安級のメリットが出やすく、市場高騰時は請求が動く。許容できる人にはコスト効率が高い選択肢です。

自分が「平常時の安さを優先したい」のか「月ごとの請求の読みやすさを優先したい」のかで、 選ぶべき方式が変わります。両方のタイプを比較できるシミュレーターで年額試算を見ておくと、 判断材料になります。

まとめ — 「高い」原因を理解した上で選ぶ

つばさでんきの「高い」と感じる体験は、運営の問題ではなく市場連動型プラン共通の特性に由来します。公式公開の計算式に従って算出された請求であり、 JEPX価格が高い月には電源燃料調整費分が増える仕組みです。

ポイントは「平常時の単価最安メリット」と「変動時の調整費リスク」をセットで理解すること。 月の請求を毎回チェックする習慣がない方や、安定した請求額を望む方は、 燃調方式が異なるプランを比較してみる価値があります。

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よくある質問

Q. つばさでんきの単価は安いはずなのに、なぜ請求が高くなるのですか?

A. 電気料金は『基本料金+従量単価×kWh+電源燃料調整費×kWh+再エネ賦課金×kWh』で計算されます。従量単価が安くても、電源燃料調整費が市場連動型で上限がないため、JEPX市場価格が上昇している月は調整費分が大きくなり、合計額が他社プランを上回ることがあります。

Q. 電源燃料調整費の計算式はどのように決まっていますか?

A. 公式サイトの『電源燃料調整費とは?』ページで公開されています。要点は『電源調達単価=JEPXのエリアプライス月次平均×1.2』、これが請求基準値(関東10.0円/kWh、関西9.0円/kWh、九州9.5円/kWh等)を超えればプラス調整、還元基準値(関東6.0円/kWh、関西4.0円/kWh、九州4.0円/kWh等)を下回ればマイナス調整となる仕組みです。基準値はエリアごとに異なります。上限は設定されていません。

Q. 毎月いくら変動するのか目安はありますか?

A. JEPXのエリアプライス月次平均が大きく上下する局面では、kWhあたり数円単位で月額が変わることがあります。月330kWh使用の世帯なら、調整費が±2円/kWh変われば月額は±660円、年額換算で±約8,000円のレンジで動く可能性があります。直近のJEPX価格を見ながら傾向を読むのが現実的です。

Q. どうすれば月の電気代を安定させられますか?

A. 電源燃料調整費の影響を抑えたい場合は、燃調方式が『規制料金型(上限あり)』『大手と同じ標準的な月次計算式』『独自燃調(変動幅が小さい設計)』のいずれかのプランを選ぶと変動が小さくなります。エネジェントのシミュレーターで燃調方式別に年額を比較すると判断しやすくなります。

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最終更新: 2026年4月14日

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