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つばさでんきは本当に最安?
単価と年額のギャップで見る格安新電力ランキング

東京エリア|月330kWh・30Aの標準条件で公平比較

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結論:つばさでんきは「単価」最安級、しかし「年額」では中位

標準的な世帯(東京エリア・月330kWh・30A)でエネジェントが公開している年額シミュレーション では、つばさでんきの年額は年164,861円でした。一方、年額1位は別社で年137,429円。 その差は約2万円です。

なぜ単価最安級のつばさでんきが年額1位にならないのか。鍵は「電気料金は単価だけで決まらない」点にあります。

単価で見る格安プラン(東京エリア・第1段階)

まず「従量単価」を比較します。第1段階(最初の120kWh)の単価は次の通りです(2026年4月時点・公式料金表ベース)。

社名プラン第1段階基本料金30A燃調方式
シン・エナジーきほんプラン19.67円796.06円独自方式(電源調達調整費+容量拠出金相当額)
つばさでんき従量電灯Bスタンダードプラン19.88円763.62円電源燃料調整費(調達調整費+安定供給維持費の2項目構成・上限なし)
TERASELでんきTERASEL電灯B29.00円900.93円標準(大手と同方式)
東京電力EP従量電灯B29.80円935.25円規制料金(上限あり)
ミツウロコでんき従量電灯B31.91円935.25円標準(大手と同方式)

第1段階単価で並べると、シン・エナジー(19.67円/kWh)に次いでつばさでんき(19.88円/kWh)が2位。一般的な大手電力(東京電力EP従量電灯B:29.80円)と比べて約10円も安い水準です。 この単価インパクトが「つばさでんきは安い」の印象を作っています。

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年額で見ると順位が大きく変わる

ところが、燃料費調整費を加味した年額試算(東京エリア・月330kWh・30A)で並べ替えると、 ランキングは次のように変わります。

順位社名プラン年額(中央値)東電比
5シン・エナジーきほんプラン137,429-8,408円
7ミツウロコでんき従量電灯B139,849-5,988円
8CDエナジーダイレクトベーシックでんきB140,519-5,318円
9idemitsuでんきSプラン140,742-5,095円
10ENEOSでんきVプラン140,810-5,027円
12TERASELでんきTERASEL電灯B141,371-4,466円
19東京電力EP従量電灯B145,837基準
29つばさでんき従量電灯Bスタンダードプラン158,275+12,438円

単価2位だったつばさでんきは年額では下位、東京電力よりも年12,438円高い結果になっています。一方、単価1位のシン・エナジーは年額も上位を維持し、東京電力より年8,408円安い水準です。

※エネジェントの約款ベースシミュレーション(直近実績の燃料費調整費を反映、東京エリア・月330kWh・30A)。 年額試算には、つばさでんきの「安定供給維持費」(126.5円/kW・税込/2026年4月利用分以降に改定/契約電力に応じて加算)など各社の容量拠出金相当額も含めています。 実際の請求額は使用パターン・燃料市況・キャンペーン適用状況によって変わります。

「単価」と「年額」のギャップを生む3つの要素

電気料金は次の式で決まります。従量単価以外にも変動要素が3つあり、 その合計が年額を決めます。

月額 = 基本料金 + 従量単価 × kWh + 燃料費調整費 × kWh + 再エネ賦課金 × kWh

① 基本料金

契約アンペアごとの固定料金。プランによって0円のもの(市場連動型に多い)から大手電力と同水準のものまで幅があります。使用量が少ない月ほど影響が大きくなります。

② 従量単価

使った電気量に比例する料金。ニュースや広告で「安い」と訴求されるのはこの部分。第1段階・第2段階・第3段階で単価が変わる三段階逓増方式が一般的です。

③ 燃料費調整費

電気料金の中で月ごとに変わる部分。方式は『規制料金型(上限あり)』『標準型(大手と同じ計算式)』『市場連動型(JEPXに連動・上限なしのプランも)』の3種。市場連動型は卸電力市場の影響を直接受けるため、月ごとの変動幅が他方式より大きくなります。

単価最安級のつばさでんきが年額では下位グループに入る理由は、燃料費調整費が市場連動型(上限なし)のため、直近の市場状況によって燃調分の負担が大きくなっているためです。 一方、シン・エナジーは独自の「電源調達調整費+容量拠出金相当額」方式(こちらも上限はないものの、つばさでんきとは異なる計算式で月次変動の幅が抑えられる設計)を採用しています。詳細はシン・エナジーの公式約款・重要事項説明書を参照してください。

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自分にとっての「本当の最安」を選ぶ3ステップ

ランキングは「標準的な使用量」での順位なので、自分の使用量・使用時間帯・契約アンペアによっては順位が逆転することがあります。 次の3ステップで判断するのが現実的です。

1

自分の月間使用量を把握する

検針票またはマイページで直近数か月のkWhを確認します。「使用量が少ない月」と「多い月」では最適プランが変わるため、年間の傾向を把握しておくと良い判断ができます。

2

単価の安いプランと燃調が安定しているプランの両方を候補に

単価最安級(つばさでんき・シン・エナジー等)と、燃調影響が小さい大手と同じ計算式のプラン(ENEOSでんき(ENEOS Power株式会社・2024年4月承継・上限なし)/TERASELでんき(上限なし・2022年5月撤廃)/idemitsuでんき等)を最低2社は候補に入れます。「安定」と「攻め」の両極を比べることで判断軸が見えます。

3

シミュレーターで実数を見る

エリア・契約アンペア・月の電気代を入力するだけで、複数社の年額を一括試算できるツールを使います。直近の燃調実績を反映した数値で比較できるため、広告の「最安」表記より信頼できます。

まとめ — 「単価最安」を鵜呑みにしない

「つばさでんきは安い」という印象は、第1段階単価19.88円という事実から生まれています。 これは公式料金表ベースで間違いなく業界トップクラスです。一方、燃料費調整費まで含めた年額では、 標準条件で東京電力より高くなる結果も出ています。

電気料金は「単価」「基本料金」「燃調」「使用量」の組み合わせで決まる多変数の問題です。 広告や記事の「最安」表記は前提条件次第で変わるため、最終判断は自分の使用量で実数を見るのが最も確実です。

エネジェントの料金シミュレーターは、エリアと月の電気代を入力するだけで、 つばさでんき・シン・エナジー・大手と同じ計算式の格安プランを含む49社のプランを 一括で年額試算します。約30秒で「あなたにとっての最安」がわかります。

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よくある質問

つばさでんきは新電力の中で一番安いのですか?

第1段階の従量単価(19.88円/kWh)で見ると業界トップクラスですが、燃料費調整費を加えた年額試算では条件によって順位が変わります。東京エリア・月330kWh・30Aの標準条件では、燃調込みの年額ランキング上位は燃調影響が小さい/独自燃調のプランが占めます。詳細は本文ランキング表をご確認ください。

「単価が安い」と「年額が安い」が一致しないのはなぜですか?

電気料金は『基本料金+従量単価×kWh+燃料費調整費+再エネ賦課金』で計算されます。従量単価が安くても、市場連動型の燃料費調整費が高い時期には合計額が逆転することがあります。年額で安いプランを選びたい場合は、単価だけでなく燃調方式も併せて比較する必要があります。

燃料費調整費の方式にはどんな種類がありますか?

大きく分けて3種類あります。①規制料金型(基準燃料価格の約1.5倍までの上限あり)、②大手と同じ標準的な月次計算式(経産省認可・上限ありの場合が多い)、③市場連動型(JEPX市場価格に連動・上限なしのプランも存在)。市場高騰時には①②と③で月額が大きく変わる可能性があります。

結局、自分にとっての最安はどう選べばいいですか?

①自分の月間使用量を把握する、②エリア・アンペア・月額を入力できるシミュレーターで複数社の年額を一括比較する、③単価が安いプランと燃調が安定しているプランの両方を候補にする、の3ステップが現実的です。エネジェントのシミュレーターは49社のプランを30秒で比較できます。

つばさでんきは結局のところ高いのですか?安いのですか?

従量単価だけ見れば安く(関東第1段階19.88円/kWh、東電スタンダードSは29.80円/kWh)、JEPX市場が落ち着いている時期は月額も大手より安く収まります。一方で電源燃料調整費に上限がない市場連動型のため、JEPX高騰局面では大手電力(規制料金プラン・上限あり)を上回る可能性があります。『単価は安いが市況リスクあり』が実態で、相場の動きをチェックできるなら安いプラン候補、安定性最優先なら他の選択肢が向きます。

つばさでんきが急に高くなったのはなぜですか?

電源燃料調整費の月別変動が主因です。電源調達単価=JEPXエリアプライス月次平均×1.2 で算定されるため、JEPX市場価格が上昇した月は調整費分が大きくなり、請求額が前月より高くなります。直近2-3か月の請求明細で『電源燃料調整費』の行を確認すると、いつから上昇したかが分かります。

「基本料金0円」のプランと比べてつばさでんきはどうですか?

基本料金0円型のプラン(楽天でんきプランS、Looopでんき等)は基本料金がゼロな代わりに従量単価が一律で、市場連動型燃調を採用しているケースが多いです。つばさでんきは基本料金型(30A=763.62円/関東)+ 段階制従量単価で、第1段階単価が低いのが特徴。使用量が少ない世帯は基本料金0円型が有利、使用量が多い世帯はつばさのような段階制が有利になりやすい傾向があります。エリア・使用量で年額を試算すると判断しやすくなります。

つばさ電気の単価は他社と比べてどのくらい安いですか?

関東エリア・従量電灯B第1段階で比較すると、東京電力スタンダードSが29.80円/kWh、つばさでんきが19.88円/kWhで約33%安い水準です。第2段階は東電36.40円 vs つばさ26.48円(約27%安)、第3段階は東電40.49円 vs つばさ29.47円(約27%安)。ただしこれは従量単価だけの比較で、電源燃料調整費を加えた月額・年額では条件により逆転することがあります。

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出典・参考

✓ この記事の検証プロセス

  • 電力会社の公式約款・料金表PDFを一次情報として参照 (二次情報は使用しません)
  • 49社・370プラン をDBに構造化済。単価・燃調・解約金等を計算エンジンで再現
  • 1社1ファイルの「ファクトカード」でデータベース値・公式値・記事値の3点突合を実施
  • 記事公開前に料金・約款条件のハードコード値を機械的に検査(自動lint)して数値乖離を防止
  • 検証手順の詳細は 計算ロジック / 執筆チーム で公開
最終更新: 2026年6月7日

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