※本記事は2026年4月時点の情報です。電気代は目安(全国平均単価31円/kWh前後で試算)であり、契約プランや地域により変動します。
熱帯魚やカメの飼育では、水温の維持・ろ過・照明を24時間近く稼働させるため、一般家電と比べて電気代が気になりやすいジャンルです。
この記事では、60cm水槽を例に、ヒーター・ろ過装置・照明それぞれの電気代の目安、年間コスト、そして節約のコツを整理しました。カメ(水棲・半水棲)を飼育している方向けの追加機器についても解説します。
水槽用ヒーターの月電気代
熱帯魚飼育でもっとも電気を使う機器がヒーターです。水温25℃前後を維持するため、冬場は長時間稼働し、夏場はほぼ停止します。一般的な60cm水槽では160〜200Wのヒーターが使われます。
※ヒーターはサーモスタットで一定温度を保つため、定格電力×24時間そのままの電気代にはなりません。稼働率(点灯時間の比率)は外気温・断熱状況・室温により30〜60%程度で推移するのが一般的です。
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サッと料金を比較するろ過装置・照明の電気代
ろ過装置と照明は、ヒーターほど電力は大きくないものの、ほぼ毎日稼働するため積み上げると無視できないコストになります。
ろ過装置(フィルター)
外部式・上部式・投げ込み式などタイプによって消費電力が異なります。60cm水槽向けの外部フィルターは5〜15W程度が一般的で、24時間稼働が基本です。
照明(LED)
水草育成用の強い光量が必要でなければ、鑑賞用LEDライトの消費電力は10〜25W程度です。1日8〜10時間の点灯が標準で、月額は200〜600円ほどに収まります。
カメ飼育の追加機器
水棲・半水棲のカメは、紫外線ライトとバスキングライト(保温球)が必要です。これらは日中点灯が基本で、冬場は保温球を長時間つけるため電気代が膨らみます。
※カメ飼育では複数の光源・熱源を併用するため、冬場は熱帯魚水槽より電気代が高くなる傾向があります。
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60cm水槽の年間コスト試算
ここまでの数字をもとに、60cm水槽(熱帯魚)とカメ飼育の年間電気代をまとめました。ヒーターは冬場のみ本格稼働、夏場はほぼ停止する前提です。
熱帯魚 60cm水槽の年間目安
カメ飼育(60cm相当)の年間目安
あくまで機器の一般的な消費電力と稼働時間からの試算です。生体数・水量・室温・断熱状況によって±30%程度は変動します。
電気代を下げる4つのコツ
アクアリウムは生体の命に関わるため、安易に電源を切る節約は推奨できません。生体に負担をかけずに下げられるポイントを押さえましょう。
水槽のフタ・断熱材で放熱を抑える
ヒーター代は放熱量に比例します。水槽用のフタ・発泡スチロール板(背面・側面)・断熱マットを組み合わせると、冬場のヒーター稼働時間を大幅に短縮できます。
適切なW数のヒーターを選ぶ
水量に対してW数が過大だとON/OFFが頻繁になり、寿命も縮みます。メーカー推奨の水量に合ったヒーター+外部サーモスタットで、無駄なく温度維持するのが基本です。
照明はタイマー制御で10時間以内に
長時間点灯はコケの発生原因にもなります。1日8〜10時間に抑えればLEDの電気代は年間1,000円以下に収まります。
電力会社・プランを見直す
水槽機器は24時間稼働するため、kWh単価の違いがそのまま年間コスト差になります。特に大手電力の従量電灯は「使うほど単価が上がる」3段階料金のため、水槽分が家庭の使用量を押し上げると、その上乗せ分は高い単価(第3段階:約40円/kWh前後)で課金されがちです。定額単価プランや基本料金0円プランに切り替えると、水槽分の上乗せが一律単価(約28〜29円/kWh)で計算されるため、アクアリストほど差が広がります。
アクアリストがプラン見直しで得をしやすい理由
水槽機器のように「使用量が多く・24時間稼働・使用量の季節変動がある」条件では、電力会社選びの効果が出やすい傾向があります。背景には大手電力の従量電灯が採用している「段階料金」の仕組みがあります。
従量電灯の3段階料金(使うほど単価が上がる)
大手電力の標準プラン「従量電灯B」は、使用量に応じて単価が3段階で上がる仕組みになっています。東京電力エリアを例にとると、目安として次のような単価構造です。
※2026年4月時点の東京電力エナジーパートナー「従量電灯B」目安単価。エリア・改定時期により変動します。
水槽の使用量は「第3段階」に乗りやすい
家庭水槽の使用量が多いアクアリスト(60cm水槽複数本や90cm以上を運用、カメ+熱帯魚併用など)の場合、月の水槽関連消費は以下のレンジに達します。
- 60cm水槽1本(冬場ヒーター稼働):月40〜80kWh
- 60cm水槽2本 or 90cm1本:月70〜130kWh
- カメ飼育(保温球+水中ヒーター+UV):月80〜150kWh
4人世帯の平均使用量はおおむね月400kWh前後のため、既に第3段階(300kWh超)に乗っている家庭が大半です。この状態で水槽分の50〜150kWhを上乗せすると、追加分はすべて第3段階の約40.5円/kWhで課金されることになります。
定額単価・基本料金0円プランに切り替えた場合の差額
新電力には、使用量に関わらずkWh単価が一定の定額単価プランや、基本料金0円で使った分だけ支払う従量制プランが存在します。kWh単価の目安はエリア・会社により異なりますが、おおむね27〜29円/kWh前後で提供されているケースが多く見られます。
仮に水槽分の上乗せを「大手の第3段階(約40.5円/kWh)」から「新電力の定額単価(約28円/kWh)」に置き換えると、差額は1kWhあたり約12円です。水槽の使用量別に年間の削減額を試算すると次のようになります。
※単価差12円/kWhで単純試算。基本料金・燃料費調整額・再エネ賦課金の差は含みません。実際の削減額はエリア・契約容量・家庭全体の使用量で変わります。
切り替え時の注意点
新電力の中には燃料費調整額に上限がないプランもあり、燃料価格高騰時のリスクを抱えます。水槽のように止められない負荷を抱えている家庭は、kWh単価だけでなく燃料費調整額の上限の有無まで含めて比較するのが安全です。また、契約容量の基本料金単価も会社ごとに差があるため、年間総額ベースでの比較が確実です。
※ろ過装置は24時間連続稼働、照明は日中8〜10時間の規則的点灯が生体保護の基本です。電気代節約のためにろ過を停止したり、照明の点灯時間を深夜にずらしたりするのは、水質悪化や生体のバイオリズム乱れにつながるため推奨しません。プラン見直しは「機器を止めずに単価を下げる」アプローチです。
エネジェントでできること
47社165プランの約款データをもとに、あなたの使用量・エリアでの年間料金を一括試算します。水槽分の使用量が3段階目の高い単価に乗っている家庭ほど、定額単価・基本料金0円プランとの差額が大きく出ます。
よくある質問
Q. 60cm水槽の電気代は月いくらくらいですか?
ヒーター・ろ過装置・照明を合わせた月額は、一般的に1,500〜3,000円程度が目安です。冬場はヒーター稼働で高く、夏場は低めに推移します。
Q. カメ飼育で特に電気代がかかる機器は?
バスキングライト・紫外線ライト・水中ヒーター・保温球の4点が主な消費源です。合計すると150〜250W程度になることもあり、冬場は月2,000〜4,000円に達するケースがあります。
Q. ヒーターの電気代を下げる方法はありますか?
水槽用の保温フタや断熱マットで放熱を抑える、サーモスタットで適温を保つ、設定温度を1℃下げる、適切なW数を選ぶなどが有効です。過度な温度設定変更は生体に負担がかかるので注意しましょう。
Q. 電力会社を見直すと水槽の電気代はどのくらい下がりますか?
大手電力の従量電灯は3段階料金で、家庭の使用量が月300kWhを超えると追加分の単価が約40.5円/kWhまで上がります。水槽の月使用量が50kWhなら年約7,000円、100kWhなら年約14,000円、150kWhなら年約2万円が、定額単価プラン(約28円/kWh)に切り替えた場合の単価差のみでの削減目安です。基本料金や燃料費調整額の差も加わるため、実額は契約エリア・使用量でシミュレーターで試算するのが確実です。
まとめ
熱帯魚60cm水槽の電気代は年間1.2〜2.5万円、カメ飼育では2〜4.4万円が目安です。最大の比重はヒーター・保温球で、全体の6〜7割を占めることも珍しくありません。
生体の健康を守りつつ電気代を下げるには、(1)断熱による放熱対策、(2)適正W数の機器選び、(3)照明の点灯時間管理、(4)電力会社・プランの見直し、の4点が効果的です。
特に水槽は24時間稼働する設備のため、kWh単価が安いプランに切り替えるとそのまま年間コストに跳ね返ります。大手電力の従量電灯は使用量が増えるほど単価が上がる段階料金のため、水槽分の使用量が多い家庭ほど、定額単価プランや基本料金0円プランへの切り替えメリットが大きくなります。月50kWhで年約7,000円、月100kWhで年約1.4万円、月150kWhで年約2万円が単価差だけで見込める削減の目安です。まずは今の使用量でシミュレーションしてみるのが早道です。
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LINE で友だち追加する出典・参考
- 各水槽機器メーカー公表の定格消費電力(2026年4月時点の一般的な製品仕様レンジ)
- 全国平均電力料金単価31円/kWh前後(2026年4月時点の一般的な目安)
- エネジェント シミュレーション結果(2026年4月時点)