※本記事は2026年5月時点の公式料金表に基づきます。最新情報は東京電力EP公式サイトでご確認ください。
東京電力エナジーパートナーの「スタンダードS」 (自由料金) と 「従量電灯B」 (規制料金) は、 基本料金 (30A 月935.25円・税込) も 従量料金 (第1段階29.80円・第2段階36.40円・第3段階40.49円/kWh・税込) も 完全に同一です。 違いは (1) 燃料費調整額の上限の有無、(2) ガス・通信とのセット割引の対象、(3) 料金改定の自由度 の3点だけ。 2026年5月時点の公式料金表に基づく事実です。
結論を先に。スタンダードS と 従量電灯B の差は通常使用で年数百円〜数千円。 一方、新電力への乗り換えなら年1万円超の節約になるケースもあります。 本記事下部のシミュレーターで、いまの月額からあなたの最安候補を約30秒で確認できます。
東京電力エナジーパートナー(東京電力EP)には「スタンダードS」「従量電灯B」「プレミアムS」など複数のプランがあります。特にスタンダードSと従量電灯Bは「単価が同じなのに、なぜ2つ存在するのか?」と疑問を持つ方が多いプランです。
本記事では、DB実データに基づいて両プランの単価を比較し、「どちらを選ぶべきか」を3つの決定軸と意思決定フローで解説します。
基本スペック比較|単価は完全同一
月額シミュレーション|30A契約
基本料金+電力量料金のみの試算です(燃料費調整額・再エネ賦課金は含みません)。
基本料金+電力量料金の時点では、どの使用量でも差額は0円です。年額換算でも同様(300kWh利用で年約132,800円)。
決定軸①|燃料費調整額の上限の有無
燃料費調整額とは、原油・LNG・石炭の輸入価格の変動を電気料金に反映させる仕組みです。スタンダードSと従量電灯Bでは、この仕組みに大きな違いがあります。
従量電灯B(規制料金)の仕組み
- 経産省が燃料費調整の計算式と「上限」を定めている
- 平均燃料価格が基準価格の1.5倍に達すると、それ以上は燃調単価が上がらない
- 燃料急騰時も「一定額以上は請求されない」という安心感がある
スタンダードS(自由料金)の仕組み
- 東京電力が燃料費を反映した単価を設定(自由料金契約のため上限設定は任意)
- 現在は従量電灯Bと同じ計算式を使用しているが、上限は設けられていない
- 燃料価格が下がれば安くなる恩恵を受けやすく、上がれば月額もそのぶん上昇する
決定軸②|セット割の有無
スタンダードSは自由料金のため、東京ガスや提携サービスとのセット割を適用できます。従量電灯Bには適用されません。
- 「ガス・電気セット割」(東京電力EP側のキャンペーン): 東京電力EPのスタンダードSと東京ガス(小売電気事業者:東京瓦斯株式会社/登録番号A0064)のガス契約をセットで利用すると、東京電力EP側の電気料金が割引されます(割引額・適用条件はキャンペーン時期により変動)。なお、東京ガス側のサービスである「東京ガスの電気」はパッチョポイント還元など別建ての特典体系のため、本セット割とは異なります
- 各種提携割引: インターネット契約等との連携割引(提携内容は時期により更新)
セット割の具体的な金額や条件は、東京電力EP公式サイトと東京ガス公式サイトで最新情報をご確認ください。
決定軸③|料金改定の自由度
スタンダードS(自由料金)は東京電力EPの判断で料金改定が可能です。一方、従量電灯B(規制料金)は料金改定に経産省の認可が必要なため、改定頻度は限定的です。
- スタンダードS: 東電判断で改定可能。新しいキャンペーンやサービスが追加されやすい反面、値上げも行われやすい
- 従量電灯B: 経産省認可制。大幅な値上げは認可プロセスを経る必要があり、短期的な変動は抑えられる傾向
どちらを選ぶ?|意思決定フロー
Q1. 東京ガスや提携サービスを契約中ですか?
→ YES: セット割が使えるスタンダードSが有利
→ NO: Q2へ
Q2. 燃料市況の変動に振り回されたくない、安定志向ですか?
→ YES: 燃調上限のある従量電灯Bに心理的安心感
→ NO: Q3へ
Q3. 月400kWh超のヘビーユーザーですか?
→ YES: プレミアムSが割安(400kWh定額制)
→ NO: どちらを選んでも通常使用での差は小さい。新電力への乗り換えで年1万円超節約できる可能性も
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東京電力EP内のプラン選びで差は限定的なため、本格的に節約したい場合は新電力の市場連動・燃調方式を理解した上で比較するのが効率的です。
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- 家庭の節電・電気代見直しガイド:プラン変更前に見直すべき消費電力の優先順位
その他の東京電力プラン
DBに登録されていないが東京電力EPに存在する他のプランも簡単に紹介します。
- プレミアムS: 月400kWhまで13,847.63円の定額制、401kWh〜は39.50円/kWh。使用量が多いヘビーユーザー向け。詳細はスタンダードS vs プレミアムS記事を参照
- スタンダードL / プレミアムL: 大家族・店舗など6kVA以上の大容量契約向け。基本料金の単価計算方式が異なる
- スマートライフS / L: オール電化住宅向け。夜間単価が割安(深夜時間帯)
- 夜トク8 / 12: 夜間多用世帯向け。時間帯別単価
オール電化や夜間多用の方は、本記事の比較ではなく上記の時間帯別プランの検討をおすすめします。
プラン変更の手続き
スタンダードS ⇄ 従量電灯B の切替は東京電力EPのマイページから申し込みできます。
- 申込窓口: くらしTEPCO web(マイページ)
- 違約金・工事費: かかりません
- 適用開始: 次回検針日から
- 申込〜切替完了: 約1〜2週間
- 変更回数: 何度でも可能
まとめ|迷ったら新電力も含めて比較
スタンダードSと従量電灯Bは、基本料金・従量単価が完全に同じです。違いは「燃調上限の有無」「セット割の有無」「料金改定の自由度」の3点。
- セット割を活かせる → スタンダードS
- 燃料市況に振り回されたくない → 従量電灯B
- 月400kWh超 → プレミアムSも検討
- それ以外 → 新電力への乗り換えで年1万円超の節約を検討
両プランの差は通常使用で年間数百円〜数千円レベルですが、新電力への乗り換えで年間1万円超の節約になるケースもあります。エネジェントのシミュレーターで現在の月額を入力すると、49社370プランから最適プランを約款ベースで試算できます。
サッと料金を比較するよくある質問
スタンダードSと従量電灯Bは単価が同じと聞きましたが、本当ですか?
はい、2026年5月時点の公式料金表で、基本料金(10A:311.75円〜60A:1,870.50円)・従量単価(第1段階29.80円・第2段階36.40円・第3段階40.49円/kWh)が完全同一です。違うのは燃料費調整額の上限・セット割の有無・料金改定の自由度の3点です。
セット割の100円引きは本当にお得ですか?
年間1,200円の割引です。月の電気代が5,000円なら約2%の節約効果。ただし、新電力への乗り換えで月500円以上安くなるケースも多く、セット割より他社比較を優先するのが一般的です。
規制料金の『燃調上限』とは具体的にどういう仕組みですか?
従量電灯Bは規制料金のため、燃料費調整額に上限が設けられています(基準燃料価格の約1.5倍まで)。燃料価格が急騰しても、上限に達すればそれ以上は請求されません。一方スタンダードS(自由料金)には上限がないため、燃料市況が高騰すると月額も上昇し続けます。
スタンダードSと従量電灯Bは何度でも変更できますか?
はい、東京電力EPのマイページ(くらしTEPCO web)から申し込みで切替可能です。違約金・工事費はかからず、次回検針日から適用されます。申込から1〜2週間程度で完了します。
もっと大幅な節約を目指すには?
スタンダードSと従量電灯Bの差額は年間数百円〜数千円レベルですが、新電力への乗り換えで年間1万円超の節約になるケースもあります。エネジェントのシミュレーターで現在の月額を入力すると、49社370プランから最適プランを約款ベースで試算します。
出典・参考
- 東京電力エナジーパートナー スタンダードS — 自由料金プラン 公式料金表
- 東京電力エナジーパートナー 従量電灯B/C — 規制料金プラン 公式料金表
- 資源エネルギー庁 経過措置料金制度 — 規制料金 (経過措置料金) の制度説明
- 電気事業法 — 規制料金・自由料金の根拠法
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