※本記事は2026年4月時点の情報です。
「オール電化にしたのに電気代が高い」「ガス併用の頃より増えた気がする」――こうした声は少なくありません。
オール電化は給湯・暖房・調理のすべてを電気でまかなうため、一般家庭より使用量が多くなるのは当然です。 問題は、その使用量に見合った料金プランを選べているかどうか。この記事では、 オール電化の電気代が高くなる3つの原因と、時間帯別料金プラン(TOU)の仕組み、 今日から実践できる節約のコツを解説します。
オール電化の電気代相場はいくら?
オール電化住宅の電気代は、世帯人数や住宅の断熱性能によって大きく異なります。 以下は年間の目安です。
1〜2人世帯
年間 15〜20万円
月平均 1.2〜1.7万円
3〜4人世帯
年間 20〜28万円
月平均 1.7〜2.3万円
5人以上世帯
年間 28〜36万円
月平均 2.3〜3.0万円
※ 地域・住宅の断熱性能・給湯方式(エコキュート/電気温水器)で大きく異なるため、あくまで参考値です。
ガス併用住宅と比べると、電気代の金額だけを見れば高くなります。 ただしガス代がゼロになるため、光熱費トータルではオール電化の方が安くなるケースもあります。 比較する際は「電気代+ガス代」の合計で見ることが重要です。
今のプラン、オール電化に合っていますか?
サッと料金を比較するオール電化の電気代が高くなる3つの原因
「同じオール電化なのに、うちだけ高い」と感じる場合、以下の3つが主な原因です。
エコキュートの深夜運転が最適化されていない
オール電化の最大の節約ポイントは、電気代が安い深夜時間帯にエコキュートでお湯を沸かすことです。しかし、タイマー設定がずれていたり、昼間に湯切れして追加沸かしが発生していると、割高な昼間料金で給湯することになります。設定の見直しだけで月1,000〜2,000円の差が出ることもあります。
日中の在宅時間が長い
テレワークや育児で日中の在宅時間が長いと、電気代の高い時間帯に多くの電力を消費します。オール電化向けプランは「深夜が安い代わりに日中が割高」という設計のため、日中の消費量が多いと想定以上の請求になりがちです。
料金プランがオール電化に合っていない
最も多い原因がこれです。オール電化には時間帯別料金プラン(TOUプラン)が基本ですが、引越し時に従量電灯(一般的なプラン)のままになっているケースがあります。深夜割引のないプランでは、オール電化のメリットがまったく活かせません。
時間帯別料金プラン(TOU)が鍵になる理由
オール電化向けの料金プランは、一般的に「時間帯別料金プラン(TOU: Time of Use)」と呼ばれます。 このプランの最大の特徴は、深夜の電力単価が日中の半額以下になることです。
エコキュート・蓄熱はここに集中
生活のメイン時間帯
もっとも高い時間帯
※ 時間帯の区分や単価は電力会社・プランによって異なります。上記は2026年4月時点の現行TOUプラン(東電「スマートライフS/L」、関電「はぴeタイムR」、北陸「くつろぎナイト12」など)の代表値レンジです。既加入者向けの旧プラン(東電「電化上手」「おトクなナイト」、関電旧「はぴeタイム」、北陸「エルフナイト8/10/10プラス」等)は新規受付を停止しており、深夜単価が現行より低い水準で残っているケースがあります。
旧オール電化プランは新規受付終了済が多い
東京電力「電化上手」「おトクなナイト8/10」、関西電力旧「はぴeタイム」、北陸電力「エルフナイト8/10/10プラス」(2016年7月新規受付終了)など、深夜単価が特に安い旧オール電化プランの多くは新規受付を停止しています。既存契約者は継続できますが、引越しや切替を検討する場合は現行プラン(東電「スマートライフS/L」、関電「はぴeタイムR」、北陸「くつろぎナイト12」)または新電力のオール電化対応時間帯別プランが選択肢になります。
従量電灯への切替は基本的に逆効果
「電気代が高いから一般的な従量電灯に戻そう」と考える方もいますが、エコキュート等を使い続ける限り、これは多くの場合逆効果です。従量電灯には深夜割引がないため、エコキュートの給湯コストが大幅に上がります。エコキュートを撤去してガス併用に戻す場合や故障により給湯方式を見直す場合などは別途検討の余地がありますが、給湯を電気に頼る限りはTOUプランをベースに使い方を最適化するのが正解です。
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オール電化の電気代を下げる3つのコツ
コツ1. 電力消費を深夜に集中させる
食洗機・洗濯乾燥機・炊飯器など、タイマー機能がある家電は深夜に稼働するよう設定しましょう。 深夜料金は日中の半額以下のため、同じ電力量でも料金が大きく変わります。
具体的な目安として、現行TOUプラン(深夜22円・昼間38円程度の例)で洗濯乾燥機1回(約2kWh)を昼間から深夜に移すだけで、1回あたり約30円、月に換算すると約900円の節約になります(旧プラン契約者で深夜単価が低い場合はさらに差が広がります)。
コツ2. エコキュートの設定を見直す
エコキュートは最大の電力消費源であり、設定の見直し効果が最も大きいポイントです。
- 沸き上げ時間帯:深夜時間帯に沸き上げが完了するよう設定(電力会社の深夜帯に合わせる)
- 沸き上げ量:家族の人数に合った量に設定し、必要以上に沸かさない(「おまかせ」モードが最適な場合が多い)
- 追い焚き:昼間の追い焚きはコストが高いため、保温時間を短くし、入浴を連続させる工夫を
コツ3. ピーク時間帯の使用を平準化する
昼間の電力使用を完全にゼロにすることは現実的ではありませんが、 ピーク時間帯(10〜17時頃)の使用量を意識するだけで効果があります。
- 日中のエアコンは設定温度をやや控えめに(夏28度、冬20度)
- IHクッキングヒーターは朝晩の時間帯で調理する工夫を
- 太陽光パネルがある場合は日中に自家消費を最大化する
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プラン比較の注意点
オール電化向けの最適プランを見つけるには、時間帯ごとの使用量を把握した上で 各社の料金体系と比較する必要があります。
シミュレーターの利用について
一般的な電力比較シミュレーターでは、オール電化特有の時間帯別使用パターンを正確に反映した比較が 難しいのが現状です。エネジェントのシミュレーターでも、現時点では一般家庭向けのプラン比較が中心です。 オール電化向けの詳細比較機能は今後対応予定ですが、 まずは現在のプランが時間帯別料金(TOU)になっているかの確認から始めてみてください。
まとめ
オール電化の電気代が高いと感じたら、まず確認すべきは「時間帯別料金プランになっているか」 「深夜時間帯を活かせているか」の2点です。
エコキュートの設定見直し、家電の稼働時間のシフト、ピーク時間帯の使用量の意識 ――この3つのコツを実践するだけで、月1,000〜3,000円の節約につながるケースは珍しくありません。
従量電灯への切り替えはかえって高くなるため避け、TOUプランの中で 自分の生活スタイルに合ったものを選ぶことが、オール電化の電気代を最適化する最善の方法です。
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※オール電化向け詳細比較は今後対応予定です
サッと料金を比較する出典・参考