※本記事は2026年4月時点の情報です。
ENEOSでんき・auでんき・楽天でんき――いずれも知名度が高く、電力会社の乗り換え先として名前が挙がりやすい3社です。 しかし、実際に「どこが一番安いのか」をきちんと比較した情報は多くありません。
本記事では、各社の約款(料金表)をベースにしたシミュレーションで、東京エリアでの実料金を検証します。
3社の基本情報
月330kWh/40Aのシミュレーション
東京エリア・40A契約・月330kWh(年間3,960kWh)の条件で、各社の年間電気代を試算しました。
ENEOSでんき
月330kWh
年142,470円
auでんき
月330kWh
年147,492円
楽天でんき
月330kWh
年173,249円
結果:ENEOSでんきが最も安い。次いでauでんき、楽天でんきの順でした。楽天でんきは基本料金0円ですが、市場価格調整方式(JEPX市場価格に連動・上限30円/kWh)の影響でこの使用量帯では割高となり、最安のENEOSでんきとは年間約3.1万円の差がつきました。
※ 同一使用量(月330kWh)での年間電気代を、各社の約款ベースで試算した結果です。使用量やポイント還元の条件を変えた比較はシミュレーターでお試しください。
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サッと料金を比較する燃料費調整額の方式が異なる
3社の料金を比較するうえで見逃せないのが、燃料費調整額(燃調)の算定方式の違いです。
大手電力(東京電力など)と同じ標準型の燃料費調整単価を使用。両社とも2022年11月使用分から上限が撤廃されているため、燃料価格が高騰した場合の負担は規制料金(東電従量電灯B)より大きくなる場合があります。
楽天でんきは燃料費調整がなく、代わりに30分ごとのJEPXスポット価格を月次平均化した「市場価格調整単価」を採用しています。市場価格が安い時期は有利になる一方、高騰時の上振れリスクは大手の燃調方式以上に大きくなる場合があります。
ENEOS・auは2022年11月使用分以降、燃調上限を撤廃。楽天でんきは市場価格調整単価に月平均30円/kWhの上限あり(2022年11月以降適用)。 東京電力の従量電灯B(旧プラン・上限あり)と比べると、燃料・市場価格高騰時の負担リスクは高い点に注意が必要です。安さの裏にあるリスク構造を理解したうえで選びましょう。
ポイント還元と付帯特典の違い
3社はいずれも大手ブランドならではの「ポイント経済圏」との連携が強みです。料金単価だけでなく、還元額を加味した実質負担で比較することがポイントになります。
ENEOSカード(C/P/S/NICOS)で電気料金を支払うと、ENEOSサービスステーションでガソリン・軽油・灯油が1円/L引き(最大150L/月)に加え、電気料金そのものも月100円(税込)割引されます。長期利用で単価が下がる「にねん とく²割」もあります(中途解約は手数料1,100円)。
毎月の電気料金に応じてPontaポイントを還元。還元率や対象条件は契約プラン・キャンペーンで変動するため、最新情報はau公式サイトで確認してください。UQ mobile・au回線の利用者は通信セット割の対象になる場合があります。
楽天カード支払いで楽天ポイントが貯まります。楽天SPU(スーパーポイントアップ)は2024年4月に+0.5倍で復活していますが、適用条件は「前月利用額5,500円(税込)以上+クレジットカード決済」。楽天経済圏を日常的に使う方には間接的なメリットが期待できます。
経済圏との相性で実質負担は変わる。たとえば楽天市場を月3万円以上使う世帯なら、料金が最安のauでんきより楽天でんきの方が実質お得になるケースもあります。自分の生活圏と重なるブランドを選ぶのが基本方針です。
なお、auでんきは月使用量によっては「思ったより安くならない」ケースもあります。auでんきが高い理由を単価・ポイント還元の段階制・通信セット割の条件・燃調上限なしの4観点で分解した解説はauでんきが高い4つの理由|単価は大手と同額・ポイント還元の罠を参照してください。
この3社より安いプランがある
同じ条件(東京エリア・40A・月330kWh)でさらに安いプランを探すと、以下の3プランがTOP3に入ります。
ソフトバンクでんきくらしでんき
年9,715円節約TERASELでんき超TERASEL東京B
年1,855円節約ミツウロコでんき従量電灯B
年961円節約3社いずれからも、より安いプランへの切替で年間年9,715円節約以上の節約が可能です。知名度の高い電力会社が必ずしも最安とは限りません。
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選び方のポイント
安さだけでなく、ライフスタイルに合った選び方も大切です。
安さ最優先
おてがるでんき(小売: 株式会社エクスゲート・市場連動型「ファミリーM」等)やまちエネ(小売: MCリテールエナジー株式会社・定額料金型)など。シミュレーション上、同条件で3社より年1〜2.8万円安い試算結果ですが、おてがるでんきの一部プランは2年契約・期中違約金5,000円が設定されています。市場連動型は卸電力市場価格の変動を受ける点に注意してください。
ポイント重視(楽天経済圏)
楽天でんき。楽天ポイントが貯まり、楽天市場のSPU対象になる。
ポイント重視(Ponta)
auでんき。毎月の電気代に応じてPontaポイントが還元される。
ガソリン代も節約
ENEOSでんき。車をよく使う方はガソリン代の割引が受けられる。
※ 本記事のシミュレーションにはポイント還元分を含めていません。ポイント還元を加味すると順位が変動する可能性があります。
まとめ
ENEOSでんき・auでんき・楽天でんきの3社を東京エリアの実料金で比較した結果、月330kWh/40Aの条件ではENEOSでんきが最も安く、次いでauでんき、楽天でんきの順でした。
ただしENEOS・auは2022年11月以降、燃調上限を撤廃しており、楽天でんきも市場価格調整単価には月平均30円/kWhの上限があるものの通常の燃調より高い水準にあります。いずれも燃料・市場価格高騰時のリスクには注意が必要です。 さらに、同じ条件でこの3社より安いプランも複数存在します。
「自分の電気代ではどのプランが一番安いのか」を正確に知るには、使用量に合わせた個別シミュレーションが確実です。 エネジェントなら49社のプランをAIが一括比較します。
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