※本記事は2026年4月時点の情報です。
!最初にご確認ください:高圧一括受電マンションは個別の電力会社切替ができません
タワーマンションや大規模マンションでは、建物全体でまとめて電気を受け取る「高圧一括受電」が採用されているケースがあります。この場合、各住戸は管理組合が決めた単価で電気を使う仕組みのため、居住者が個別に電力会社を切り替えることは原則できません。本記事の節約術は参考にしつつ、切替や料金改定は管理組合への確認・相談が起点となります。
判別方法はシンプルです。検針票や請求書の発行元が管理組合・不動産会社・一括受電サービス事業者になっていれば高圧一括受電(個別切替不可)、地域電力会社名や契約中の電力会社名であれば個別契約(切替可能)です。ご不明な場合は管理組合または管理会社にご確認ください。
※分譲マンション全体のうち高圧一括受電を採用している割合は一部にとどまります(マンションみらい価値研究所 2023年調査)が、タワーマンション・大規模物件では採用率が相対的に高い傾向にあります。
眺望の良さで人気のタワーマンション高層階ですが、「夏は冷房がなかなか効かない」「冬は窓際が寒い」といった声も少なくありません。実際には躯体の断熱性能が高く効率よく室温を保てる一方、窓面積の大きさや日射条件の特殊性から、一般的な低層マンションや戸建てとは異なる電気代の傾向が生まれます。本記事では、タワマン高層階ならではの冷暖房コストの実態、全館空調物件の特徴、そして今日から取り組める節約策を整理します。
タワマン高層階の冷暖房コスト
タワーマンション高層階の冷暖房コストは、次の3つの要素で決まります。
つまり、躯体そのものの断熱性は高いものの、窓まわりの対策ができているかどうかで電気代が大きく変わります。特に西向き・南向きで窓面積の広い住戸は、夏場の冷房使用量が一般的なマンションの平均より2〜3割増えるケースも珍しくありません。
全館空調があるケース
ハイグレードなタワーマンションでは、住戸全体を一括で冷暖房する全館空調システムが採用されていることがあります。部屋ごとのエアコン設置が不要で、廊下・脱衣所まで温度ムラがない快適性が特徴です。
24時間連続運転が前提
こまめにオンオフするより、設定温度を維持し続けるほうが効率的な設計です。外出時に切ると再起動時の負荷でむしろ電力を食うケースがあります。
契約アンペアが大きい
40A〜60A、物件によってはそれ以上の契約が必要です。基本料金がアンペアに連動するプランでは固定費が重くなるため、料金体系の見直し余地が大きい領域です。
電気代は総額で見る
個別エアコン方式と比べ、月単位の電気使用量そのものは増えますが、快適性・温度ムラの少なさ・結露抑制といったメリットを総合して判断するのが実態に即しています。
全館空調を導入している物件にお住まいの場合、個別エアコン物件向けの節約術(こまめにオフ等)をそのまま適用すると逆効果になることがある点に注意が必要です。メーカーの推奨運転モードに従いつつ、契約プランの最適化で固定費側を下げるアプローチが現実的です。
今日からできる対策
タワマン高層階で電気代を抑えるうえで、効果が大きい順に対策を整理します。
窓からの熱を遮る
遮熱カーテン・ハニカムシェード・窓用断熱フィルムで、夏の冷房負荷・冬の暖房負荷を同時に軽減できます。高層階は窓面積が大きいぶん効果も大きくなります。
冷暖房の設定温度を季節ごとに1℃見直す
環境省の推奨は夏28℃・冬20℃ですが、体感と実効果のバランスを取り、まずは現状から1℃だけ緩めることから試すのが続けやすい方法です。
不在時の運転方法を見直す
個別エアコンなら30分以上の外出時はオフ、全館空調なら通常運転維持が基本です。物件設備に合った運用を選ぶことが大前提です。
契約プラン・アンペアを見直す(個別契約の方のみ)
大手の標準プランのまま契約している場合、基本料金単価・従量料金単価・燃料費調整額の3点を比較すると、年間数千円〜1万円以上の差が生まれるケースがあります。特に大きな契約アンペアの住戸では基本料金の見直し効果が大きくなります。なお、高圧一括受電物件にお住まいの場合は個別切替ができないため、この対策は対象外となります(管理組合への料金体系の改善要望が唯一の選択肢です)。
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※高圧一括受電物件は個別切替不可のため、検針票の発行元をご確認のうえご利用ください。
プラン見直し時のチェックポイント
電力プランを切り替える際、料金の安さ以外にも確認しておきたい点がいくつかあります。
燃料費調整額の上限設定
大手電力の規制料金には燃料費調整額の上限がある一方、新電力の自由料金プランでは上限撤廃のケースがあります。燃料価格高騰時の請求変動リスクを把握しておきましょう。
解約違約金の有無
契約期間の縛りや違約金が設定されているプランもあります。転居・再売却の予定がある方は特に確認が必要です。
オートロック・メーター位置
タワマンはスマートメーター化が進んでいるため切替工事は基本不要ですが、まれに共用部配電の都合で確認が必要なケースがあります。申し込み時に物件情報を正確に伝えることでトラブルを避けられます。
まとめ
タワーマンション高層階の電気代は、躯体の断熱性と窓まわりの条件という2つの対立する特徴によって決まります。「高層階=電気代が高い」と一括りにはできず、向き・窓面積・全館空調の有無によって実態は大きく異なります。
まずは窓の遮熱と設定温度という基本対策で使用量そのものを抑えつつ、契約プランの見直しで固定費側を最適化するのが王道です。特に大きな契約アンペアを要する住戸では、プラン変更だけで年間1万円以上の差が生まれるケースもあります。
ただし、タワーマンションの場合は 高圧一括受電 の有無で打ち手がまったく異なります。まずは検針票の発行元をご確認ください。個別契約であれば切替が有効、高圧一括受電であれば使用量削減と管理組合への改善要望が中心となります。
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LINE で友だち追加する出典・参考
- 環境省(冷暖房の適正温度に関するガイドライン)
- 総務省「家計調査」
- マンションみらい価値研究所「分譲マンションにおける高圧一括受電について」(2023年9月)
- エネジェント シミュレーション結果(2026年4月時点)