※本記事は2026年4月時点の情報です。
電気代を下げたいけれど、プラン変更や電力会社の切り替えはハードルが高い――そう感じる方におすすめなのが、契約アンペアの見直しです。
契約アンペアを1段階下げるだけで、基本料金が月300〜500円下がり、年間で4,000〜6,000円ほどの節約になります。工事費・手数料も原則無料。この記事では、自分にとって無理のないアンペア数の判定方法と、下げすぎて後悔しないためのポイントを解説します。
はじめにご確認ください:お住まいのエリアでこの節約方法が使えるか
関西電力・中国電力・四国電力の標準プラン(従量電灯A)、および沖縄電力の標準プランは、基本料金がアンペア数で決まらない「最低料金制」です。これらのエリアでは契約アンペアを変更しても基本料金は変わらず、アンペアを下げる節約はできません。該当エリアの方は、料金プラン自体の見直しでの節約をおすすめします。
※大手電力の標準プランを基準にした分類です。新電力や一部プラン(関西電力「eおとくプラン」等の基本料金制プラン)は扱いが異なる場合があります。
契約アンペアを下げると月いくら安くなる?
電気料金は「基本料金+従量料金+燃料費調整額+再エネ賦課金」で構成されます。このうち基本料金は契約アンペア数によって決まっており、アンペア数を下げれば使用量にかかわらず毎月の固定費が下がります。
大手電力の従量電灯Bをベースにした場合の、アンペア別の基本料金と節約額の目安は次のとおりです。
※大手電力の従量電灯B(東京エリア)を参考にした概算値です。実際の金額は契約中のエリア・料金プランにより異なります。
節約額シミュレーション
40A→30Aにすると、月 約315円 × 12カ月 = 年間約3,780円の節約。 50A→30Aなら、月 約625円 × 12カ月 = 年間約7,500円の節約になります。
※関西・中国・四国・沖縄エリアはアンペア制ではなく「最低料金制」のため、この節約方法は使えません。詳細は後述します。
アンペア見直し+プラン見直しで最大の節約を
サッと料金を比較するあなたは何アンペアで足りる?同時使用の判定
契約アンペアは「家の中で同時に使う家電の合計消費電力(A)」が上限を超えないように選びます。合計が契約アンペアを超えるとブレーカーが落ち、家全体の電気が止まります。
まずは主な家電のアンペア目安を確認しましょう。
※メーカー・型番により大きく異なります。正確な値は家電の銘板または取扱説明書を確認してください。
世帯人数別の目安アンペア
一人暮らし(ワンルーム・1K):20〜30A
エアコン+電子レンジ+ドライヤーを同時に使わない工夫で20Aでも運用可能。冬場に暖房+調理家電を同時使用する頻度が高いなら30Aが安全です。
二人暮らし:30A
在宅時間が重なる時間帯にキッチン家電と暖房を同時に使うと30Aが理にかないます。ドライヤーを順番に使う等の工夫で20Aも不可能ではありません。
3〜4人家族:40A
朝晩の家事集中時間帯にキッチン・リビング・洗面所で同時に家電を使う頻度が高いため、40Aが標準的です。
5人以上・IH採用世帯:50〜60A
IHクッキングヒーターや電気式床暖房、ペット用暖房機器など常時稼働家電が多い場合は50A以上が安全圏です。
判定のコツ:一番電気を使う時間帯で計算する
多くの家庭で電気使用がピークになるのは「冬の朝7〜8時」か「冬の夜18〜20時」です。この時間帯に動いている家電をすべて書き出し、合計アンペアに1.2倍程度の余裕を持たせて契約アンペアを決めましょう。
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アンペア下げで後悔する失敗パターン
「安くなるなら」と安易に下げて後悔するケースも少なくありません。特に多い失敗を4つ紹介します。
冬の朝にブレーカーが落ちる
暖房エアコンの立ち上げ時は一時的に高い電力を必要とします。暖房+電子レンジ+ドライヤー+IHの組み合わせで、朝のバタバタ中にブレーカー落ちを繰り返すケースが典型です。
PCやデスクトップ作業中にデータが飛ぶ
在宅勤務中にブレーカーが落ちると保存前のデータが消えることがあります。PC作業・配信・オンライン会議を行う方は、余裕を持ったアンペア設定が必要です。
1年以内に戻すと手数料が発生することがある
多くの大手電力では、契約アンペアの変更は原則1年間は再変更できません。下げてすぐ不便を感じて戻すと、工事費や手数料を請求される場合があります。最初の選定が重要です。
家族の生活時間帯を考慮していなかった
自分一人の感覚で下げた結果、別室で家族が同時に家電を使うパターンが抜けていた、という失敗も多いです。世帯全員の朝・夜の動きをひととおり棚卸ししましょう。
アンペア制がないエリアに注意
関西・中国・四国・沖縄エリアの大手電力の標準プランは、基本料金がアンペア数に連動しない「最低料金制」です。契約アンペアを下げても基本料金は変わりません。該当エリアの方は、料金プラン自体の見直しで節約を検討しましょう。
契約アンペア変更の手続きは3分で完了
契約アンペアの変更は、現在契約している電力会社のマイページ・電話・Webフォームから申し込めます。工事が必要な場合も立会いは基本的に不要で、手数料は原則無料です。
ただし「契約アンペアを下げる」よりさらに節約効果が大きいのは、「基本料金そのものが安いプランへの切り替え」です。アンペア見直しと同時に、プラン自体の見直しも検討すると年間1万円以上の節約につながるケースもあります。
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よくある質問
Q. 契約アンペアを下げるのに費用はかかりますか?
A. 大手電力の従量電灯B等で契約アンペアを変更する場合、原則として工事費・手数料は無料です。ただし1年以内に再度変更する場合は費用が発生することがあるため、最初に慎重に選ぶことが大切です。
Q. 契約アンペアを下げると具体的にいくら安くなりますか?
A. エリアや料金プランによって異なりますが、目安として1段階(10A)下げるごとに月額300〜500円ほど基本料金が下がります。40A→30Aなら年間3,600〜6,000円、30A→20Aでも同程度の節約になります。
Q. 契約アンペアを下げたらどんな失敗が起きますか?
A. 最も多いのが、エアコン・電子レンジ・ドライヤーなど消費電力の大きい家電を同時に使ってブレーカーが落ちるケースです。冬場の朝、暖房+電子レンジ+ドライヤーの組み合わせでよく起こります。事前に同時使用パターンを洗い出しておきましょう。
Q. アンペア制のない関西・中国・四国・沖縄エリアでも節約できますか?
A. これらのエリアでは基本料金がアンペア数ではなく「最低料金制」のため、契約アンペアを下げる節約はできません。代わりに料金プラン自体の見直しや、基本料金ゼロ円のプランへの切り替えが有効です。
まとめ
契約アンペアの見直しは、電力会社の切り替えよりも手軽にできる節約方法です。1段階下げるだけで月300〜500円、年間4,000〜6,000円の節約が可能で、工事費・手数料も原則無料。
ポイントは「一番電気を使う時間帯の同時使用量」を正しく見積もること。冬の朝・夜に動いている家電を棚卸しし、合計アンペアに2割程度の余裕を持たせて設定しましょう。
さらに大きな節約を狙うなら、アンペア見直しに加えて「基本料金自体が安いプラン」への切り替えも有効です。エネジェントのシミュレーターなら、あなたのエリア・使用量に合った最適プランを30秒で診断できます。
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- 大手電力会社 従量電灯B 料金表(2026年4月時点)
- 資源エネルギー庁 電力小売全面自由化
- エネジェント シミュレーション結果(2026年4月時点)