※本記事は2026年4月時点の情報です。
中部エリアで電気の見直しを考えるとき、最初に候補に挙がるのが中部電力ミライズと東邦ガスの2社ではないでしょうか。どちらも地元で長く事業を続ける大手で、家庭向けの電気プランも整っています。
この記事では2社の家庭向け電気料金を、料金体系・月使用量別の年額・ガスとのセット割という3つの軸で比較し、どちらが自分の世帯に向いているかを判断しやすくまとめました。
2社の料金体系をまず整理
両社とも家庭向けの主力プランは、契約アンペアごとに基本料金が決まり、使った分だけ3段階の従量料金が積み上がる仕組みです。基本構造は似ていますが、単価設定に差があります。
※単価そのものは改定が入るため、申込前に各社の公式サイトの最新約款で必ずご確認ください。
あなたの使用量だとどちらが安い?
サッと料金を比較する月使用量別の年額イメージ
ここではエネジェントの約款ベースのシミュレーションをもとに、契約30A・燃料費調整額や再エネ賦課金を除いた電力量料金+基本料金の合計の年額を、月使用量別に比較します。実際の請求額はこれに燃調や賦課金が乗ります。
比較条件:契約30A、年間を通して同じ月使用量と仮定
数値はエネジェントが各社の公開約款から計算した目安です。実際の使用量は月によって変動するため、参考値としてご覧ください。
月150kWh(一人暮らし想定)
月250kWh(二人世帯想定)
月400kWh(三〜四人世帯想定)
月550kWh(オール電化以外の大家族想定)
傾向としては、使用量が増えるほど年額差が広がります。とはいえ差は数千円規模で、大きく生活が変わるほどの金額差ではありません。むしろ次に説明するセット割や、支払いに紐づく特典をどこまで活かせるかで実質的な差は変わってきます。
燃料費調整額の「上限」有無が実は最大の差
上の年額比較は燃料費調整額を除いた電力量料金+基本料金の比較です。ただし2022〜2023年の燃料高騰局面のような局面では、燃調に上限があるかどうかが請求額を大きく左右します。ここは中部電力ミライズと東邦ガスで明確に差があります。
燃料高騰リスクを抑えたいなら
上限ありの選択肢は中部電力ミライズの従量電灯B(規制料金)のみです。「自由料金のポイント還元」より「上限ありの安定感」を優先したい世帯は、従量電灯Bを指定して申し込むのが確実です。ポイントプラン・おとくプラン・東邦ガスの電気は、いずれも燃料価格がそのまま請求に反映される点は同じと捉えておきましょう。
この「上限撤廃」は、前章の年額比較(燃料費調整額を除いたベース)の読み方にも直接効いてきます。自由料金同士(ポイントプラン/おとくプラン/東邦ガスの電気)を比べる場合は燃調の条件が揃っているため、年額差はそのまま請求額の差として残りやすい想定です。一方で従量電灯Bだけは上限が残っているので、燃料価格が上限水準を超えて推移する局面では、年額比較では高めに見えていた従量電灯Bが相対的に割安側へ動く可能性があります。燃料価格が落ち着いている局面では年額比較どおりの順序、急騰局面では従量電灯Bが有利、という二段構えで捉えておくと読み違いが減ります。
ガスとのセット割で見える違い
中部エリアでは、両社ともガスと電気をまとめることで割引や特典が得られる仕組みを用意しています。
東邦ガス+電気セット:年間約4,716円お得(公式試算)
東邦ガスの公式試算では、契約電流50A・年4,800kWh使用で『中部電力ミライズ従量電灯Bと東邦ガスファミリープランの電気料金差額』が年間約4,716円と提示されています(2026年4月時点)。これはセット割そのものの値引き額ではなく『中電従量電灯Bと比較した電気料金差額』であり、純粋なセット契約特典とは性質が異なる点に注意してください。月あたりに均すと約393円相当です。さらに電気料金200円につき1がすてきポイントが貯まり、1ポイント=1円で電気料金の支払いに充当可能です。
中部電力ミライズ+ガスセット:カテエネポイント中心
中部電力ミライズは「ポイント付与型」の設計で、料金支払額200円ごとに1ポイントのカテエネポイントが付与されます。月300kWh世帯で年間約500ポイント前後(電気単体)、ガスも合算するとさらに上乗せされます。明示的な定率割引ではないため、ポイントを使い切れる世帯でメリットが最大化します。
実質効果は月300〜400円レベルが相場
どちらもセット割の実質効果は月300〜400円、年間3,000〜5,000円程度に収まります。電気単体の年額差(月400kWh世帯で年3,600円程度)と近い規模なので、電気だけの単純比較ではなく「ガス料金・ポイント活用まで含めた総支払額」で判断するのが正解です。
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どちらが向いているか
ここまでの料金とセット割を踏まえ、どんな世帯にどちらが向きやすいかを整理します。
中部電力ミライズが合いやすい人
長年の契約実績やブランドへの安心感を重視する方、ポイント連携や手続きのシンプルさを優先したい方、ガスを別会社で続けたい方に向いています。
東邦ガスが合いやすい人
すでにガスを東邦ガスで利用していて支払いをまとめたい方、月300kWh超の使用量で電気の従量単価差を取りに行きたい方に向いています。
どちらでも大差が出にくい人
月使用量が150kWh以下の単身世帯は、両社の年額差が小さくなります。差額より、引き落とし方法やマイページの使いやすさなど運用面で選んで構いません。
切り替え前に確認しておきたい点
料金以外で見落としやすい3点も押さえておきましょう。
燃料費調整額の上限の有無
本記事「燃料費調整額の上限」セクションで整理した通り、上限ありは中部電力ミライズの従量電灯B(規制料金)のみです。ポイントプラン・おとくプラン・東邦ガスの電気はいずれも上限撤廃済み。燃料高騰局面の請求ブレを抑えたいなら従量電灯Bを選び、平常時のポイント還元を取りに行くならポイントプランや東邦ガスのセットプランを選ぶ、という軸の置き方が有効です。
解約の縛り・違約金
家庭向けの主力プランは違約金なしのケースが多いものの、キャンペーン経由の申込で最低利用期間が付くことがあります。申込ページの注記を確認してください。
再エネ賦課金は全社共通
再生可能エネルギー発電促進賦課金はどの会社でも単価が同じです。比較時はこの部分を除いて差を見るとブレません。
まとめ
中部電力ミライズと東邦ガスの家庭向け電気は、料金体系こそ似ていますが、使用量が増えるほど東邦ガス側が年額でやや有利になりやすい傾向があります。とはいえ差は数千円規模で、ガスとのセット割や支払い一本化の利便性まで含めると、家庭ごとに最適解は変わります。
「自分の使用量と契約アンペアならどちらが安いか」を約款ベースで知りたい方は、エネジェントのサッと料金を比較するしてみてください。
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LINE で友だち追加する出典・参考
- 中部電力ミライズ「燃料費調整制度|個人のお客さま」公式ページ
- 中部電力ミライズ「おとくプラン」公式ページ
- 東邦ガス「燃料費調整・再生可能エネルギー発電促進賦課金」公式ページ
- 東邦ガス プレスリリース「料金利用専用がすてきポイントキャンペーン(年間おトク額・セット割)」公式プレスリリース
- 東邦ガス「年間おトク額4,716円」の試算根拠(契約電流50A・年4,800kWh使用、中部電力ミライズ従量電灯Bとファミリープランの差額)公式キャンペーンページ
- エネジェント シミュレーション結果(2026年4月時点)