※本記事は2026年4月時点の情報です。料金単価は各社約款の最新版をご確認ください。
北海道で電気の契約先を見直そうとすると、まず候補に挙がるのが「北海道電力(ほくでん)」と「北海道ガスの電気」の2社です。どちらも道内に長く根を張る大手企業ですが、料金体系・割引制度・セット契約の有無で総額に差が出ます。
この記事では、家庭向け(従量電灯B相当)の標準的な使い方を想定し、月使用量別の年額差とセット割の効きどころを、約款ベースのシミュレーション結果で具体的に整理します。
前提:北海道ガスの電気は「小売電気事業者」として供給
比較の前に、よく誤解されやすい「誰が電気を供給しているのか」を整理します。北海道ガスは登録小売電気事業者として自社で電力を調達・販売しており、北海道電力から電気を仕入れて転売している単純な取次(卸)スキームではありません。電源は自社の天然ガス火力(石狩LNG発電所など)、JEPX(卸電力取引所)、他社からの相対調達を組み合わせて確保しています。
一方、送配電網は北海道電力ネットワーク(一般送配電事業者)が引き続き運用しているため、電線や停電対応の窓口は従来どおりです。つまり「契約先は変わっても、家に届く電気の品質や停電時の復旧体制は同じ」というのが制度上の大前提になります。
2社の料金体系を並べて比較
まずは家庭向けの代表プランの料金構造を並べて見てみましょう。どちらも「基本料金(契約アンペア別)+3段階の従量料金」という構造は共通ですが、単価設定が少しずつ異なります。
ポイント
北海道ガスの電気は「使えば使うほどお得になる」設計になっており、第3段階(281kWh以上)の単価差で年額に効いてきます。一方、北海道電力の従量電灯Bは規制料金として燃料費調整に上限があるため、燃料高騰局面では安心感があります。
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サッと料金を比較する月使用量別の年額差(30A契約想定)
料金単価だけでは実感が湧きにくいので、家庭の使用量パターン別に年額の目安を比較しました。以下はエネジェントが各社約款をもとに試算した参考値です(燃料費調整・再エネ賦課金は除く)。
月200kWh(一人〜二人暮らし・夏中心)
使用量が少ない世帯では差は年間3,600円程度。切替の手間と天秤にかけて検討するレベル感です。
月400kWh(二人〜三人暮らし・標準)
標準的な家庭ではこのレンジに収まることが多く、年7,900円前後の差が一つの目安になります。
月600kWh(戸建て・冬の電気暖房中心)
電気暖房を多用する戸建て世帯では、年12,000円超の差が現れることもあります。
注記:燃料費調整の「上限」の扱いで結果は変動します
上記の年額は燃料費調整・再エネ賦課金を除いた比較です。北海道電力の従量電灯B(規制料金)は燃料費調整に上限が残っており、燃料価格が高騰した局面では調整額が頭打ちになります。一方、北海道ガスの電気を含む自由料金プランは上限が設定されていない契約もあり、燃料高騰期には自由料金側の請求が相対的に上振れして、年額差が縮む・逆転するケースがあります。逆に燃料安価局面では自由料金側の調整額が下がり、差が広がる方向に働きます。契約時は必ず各社の最新の燃料費調整の計算方法と上限の有無を確認してください。
セット割の効きどころ
北海道ガスの電気の最大の特徴は、ガスと電気をまとめることで適用される「セット割引」です。電気単体で見れば差が小さくても、ガス側の料金割引・ポイント還元まで含めると経済合理性が変わります。
ガス使用量が多い家庭ほど効く
床暖房・浴室乾燥・ガスファンヒーターなどガス機器を複数使う家庭では、セット割で年間数千円〜1万円規模の上乗せ節約になるケースがあります。
オール電化世帯はセット割の対象外
ガスを使わないオール電化住宅ではセット割は効きません。この場合はオール電化向けプランの夜間単価で比較する方が合理的です。
ポイント還元・支払い一本化のメリットも
毎月の支払いが1社にまとまるため家計管理がしやすく、独自ポイントが貯まる点もメリットです。ただし金額換算した時の効果は割引本体より小さいことが多いです。
※セット割の具体額・適用条件は契約プランや時期で変動します。申込前に必ず公式サイトの最新情報をご確認ください。
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どちらを選ぶべきか:判断軸の整理
ここまでの比較を踏まえると、選択の判断軸は次のように整理できます。
ガス契約があり月使用量300kWh以上 → 北海道ガスの電気が有力
セット割と従量料金単価の両面で恩恵を受けやすく、年間1万円規模の節約になるケースもあります。
使用量が少なく規制料金の安心感を優先 → 北海道電力(従量電灯B)
燃料費調整に上限が残る規制料金のため、燃料価格の急騰局面でも請求額の振れ幅が抑えられます。自由料金側は上限が設定されていない契約もあり、高騰期には年額差が縮む・逆転する可能性があります。
オール電化住宅 → 各社のオール電化向けプランで再比較を
本記事の従量電灯Bベースの試算とは前提が大きく異なるため、夜間単価・蓄熱割引のあるプランで別途検討してください。
まとめ
北海道ガスの電気と北海道電力は、どちらも道内大手で安心感のある選択肢です。料金単価だけを見ると差はそれほど大きくありませんが、月使用量が増えるほど北海道ガスの電気の単価設計が効きやすく、ガスとのセット契約まで含めると差はさらに開きます。
一方、規制料金の安心感や燃料費調整の上限を重視するなら、北海道電力の従量電灯Bを継続するのも合理的な選択です。「我が家はどちらが得か」を数字で確かめたい方は、エネジェントのサッと料金を比較するしてみてください。
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LINE で友だち追加する出典・参考
- 北海道電力 各種料金約款(2026年4月時点)
- 北海道ガス 電気料金プラン公式情報(2026年4月時点)
- エネジェント シミュレーション結果(2026年4月時点)