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EV・電気代の知識

電気自動車を自宅で充電するなら夜間プラン

EV充電の電気代と最適プランの選び方

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※本記事は2026年4月時点の情報です。

電気自動車(EV)を購入したものの、自宅で充電すると毎月の電気代がどのくらい上がるのか不安――そんな声は少なくありません。充電の大半を自宅で行うEVは、契約している電力プラン次第で年間数万円単位の差が生まれます。

この記事では、EVを1回フル充電したときの電気代と1kmあたりの単価、夜間プランや時間帯別プランの選び方を整理し、充電コストを最小化する考え方を解説します。

EV1回フル充電の電気代と1km単価

まずは、EVを自宅で充電したときの電気代の目安を押さえておきましょう。計算に使うのは「バッテリー容量」「充電効率」「電力量料金単価」の3つです。

一般的なEVのバッテリー容量は40〜80kWh程度。充電時のロスを考慮した充電効率を90%とすると、満充電に必要な消費電力量は「バッテリー容量 ÷ 0.9」で求められます。

バッテリー容量標準単価30円/kWh新電力EV/夜間20円/kWh
40kWh(コンパクトEV)約1,333円約889円
60kWh(標準EV)約2,000円約1,333円
80kWh(大型SUV)約2,667円約1,778円

※ 充電効率90%で計算。実際の充電効率はEVの機種・充電器・気温などで前後します。

1kmあたりの単価で比較する

「1回いくら」より実感しやすいのが、1kmあたりの燃料コストです。EVの電費(1kWhで走れる距離)を6km/kWhとすると、1kmあたりの電気代は以下のようになります。

車種/単価条件1kmあたり月1,000km走行時
EV(標準単価30円/kWh・電費6km/kWh)約5.0円約5,000円
EV(新電力EV/夜間20円/kWh活用)約3.3円約3,300円
ガソリン車(170円/L・燃費15km/L)約11.3円約11,300円

同じ走行距離でも、夜間プランを活用したEVならガソリン車の約3分の1の燃料コストに収まる計算です。月1,000km走る家庭では、年間で約9万6千円の差になります。

EV充電込みの最安プランは?

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夜間電力プランの選び方

夜間プランは、深夜〜早朝の電力量料金を昼間より安く設定する代わりに、昼間単価はやや高めに設定された料金体系です。EV充電や蓄熱式機器の利用など、消費を夜に寄せられる世帯ほど効果が出ます。

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夜間の時間帯区分を確認する

プランによって『23時〜翌7時』『22時〜翌8時』など対象時間帯が異なります。EVの充電スケジュール(帰宅時間〜翌朝出発)と重なるかが選定のポイントです。

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夜間単価と昼間単価の差

夜間単価が安くても昼間単価が高いと、在宅勤務など日中利用が多い家庭では総額が高くなることもあります。昼夜の使用比率を7:3・6:4などで試算して比較しましょう。

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基本料金と契約容量・専用回路

EV充電は出力3〜6kWの機器が多く、他の家電と同時使用でブレーカー容量を圧迫します。EV普通充電は安全のため『専用回路』が必須で、独立したブレーカーで配線します(3kW=200V×15A、6kW=200V×30Aの専用回路)。契約アンペアも母屋全体で30A→50A〜60Aへの増設が必要になるケースが多く、基本料金が上がる点を踏まえて総額で比較してください。なお関西・中国・四国・沖縄エリアはアンペア制ではなく最低料金制のため、回路増設のみで対応します。

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燃料費調整額の上限の有無

多くのプランは燃料費調整額で月ごとに単価が変動します。上限撤廃型のプランは、燃料価格高騰時に大きく跳ねるため、EVで使用量が多い世帯ほど影響も大きくなります。

ざっくり目安:夜間使用比率60%以上でメリットが出やすい

EV充電を含めた全消費電力のうち、夜間時間帯で使う割合が6割以上になるなら夜間プランの効果が出やすい傾向です。EV以外の使用が多い昼型の家庭では、通常の従量電灯プランの方が総額で安くなるケースもあります。

従量電灯と時間帯別/EV向けプランの単価差をみる

同じエリアでも、契約プランを従量電灯から時間帯別プラン(オール電化向け/夜型生活向け)やEV専用プランに切り替えると、夜間単価は大きく変わります。2026年4月時点の各社公表約款をもとに、代表的なプランの夜間単価イメージを整理すると以下のとおりです。

プラン種別昼間単価(目安)夜間単価(目安)
従量電灯B(標準・第2段階120〜300kWh帯)約36円/kWh前後時間帯区分なし
大手電力 時間帯別プラン(東電「夜トク8」等/EV専用ではない)約32〜42円/kWh約25〜32円/kWh
新電力EV専用プラン(Looop EV割・idemitsu EVコース等)約30〜38円/kWh約20〜28円/kWh
オール電化プラン(既契約者向け/22〜翌8時)約30〜38円/kWh約17〜25円/kWh

※ 2026年4月時点の大手電力各社・新電力各社の公表約款を参考にした目安。燃料費調整額・再エネ賦課金は含まない。実際の単価は契約エリア・時期・使用量で変動します。
※ 大手電力のオール電化向け時間帯別プラン(東電「スマートライフ」「電化上手」など)は新規受付を停止しているケースが多く、既存契約者の継続利用が中心になっています。

例えば毎日の通勤でEVを使い、月の充電量が240kWh程度になる家庭だと、従量電灯36円/kWhと新電力EV専用プラン夜間22円/kWhでは、EV分だけで月約3,400円・年間約4万円の差になります。昼間単価がやや上がる点を差し引いても、在宅時間が夜型なら効果が残りやすい水準です。

EVオーナー向けの市場連動・時間帯別プラン

近年は、固定の夜間割引プランに加えて、卸電力市場の30分ごとの価格をそのまま反映する「市場連動型プラン」や、平日・休日・時間帯で単価を細かく切り替える「時間帯別プラン」が増えています。EVのスケジュール充電と相性が良い一方、注意点もあります。

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市場連動型プラン:深夜帯の割安メリット

卸電力市場(JEPX)は夜間・早朝に安く、昼過ぎや夕方に高くなる傾向があります。EVのスケジュール充電を深夜帯に固定できれば、固定の夜間プランより安い単価で充電できる時間も出てきます。

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市場連動型プラン:高騰リスクの確認

需給逼迫や燃料価格高騰時には、昼間単価が通常の数倍に跳ねることがあります。プランの価格上限の有無、上限がない場合は過去の市場価格の推移を必ず確認しましょう。

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時間帯別プラン:土日や特定時間帯が割安

『平日夜間+休日終日』を割安にしたプランや、3時間ごとに単価が変わるプランもあります。EV充電を含む大口家電の使用時間を組み替えられる家庭向きです。

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EV割引・V2H向けメニューの有無

大手電力・新電力ともに、EV所有を条件に追加割引を適用するメニューを提供している場合があります。V2H(車から家への給電)を使う場合は、買取メニューの有無も比較観点になります。

市場連動型プランは「深夜充電を徹底できる家庭」には強力な選択肢ですが、昼間在宅で冷暖房を多用する家庭には向きません。夜間プラン/市場連動/時間帯別の3択は、自分の生活パターンとリスク許容度で選ぶのが基本です。

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エネジェントで条件診断

EVオーナーの最適プランは、「月の走行距離」「充電を入れる時間帯」「EV以外の昼夜使用比率」「エリア」で変わります。これを一つひとつ手で比較するのは現実的ではありません。

エネジェントのシミュレーターは、大手電力および新電力各社の約款ベースで料金を計算します。EV充電の想定使用量を加えたうえで、夜間プラン・時間帯別プラン・市場連動型プランを横並びで比較できます。

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走行距離からEV充電量を自動換算

月間走行距離を入力すると、電費と充電効率からEV分の消費電力量を自動で加算します。家庭用と合算した総額で比較できるのが特徴です。

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大手電力の標準プランとの差額を表示

大手電力の従量電灯・夜間プランとの差額を円単位で表示するため、『切り替えた場合のリアルな節約額』を把握できます。

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燃料費調整額の上限条件も反映

上限撤廃/上限ありの条件を加味して試算します。EVで使用量が多い世帯ほど、上限の有無が年間コストを大きく左右します。

EV条件でシミュレーターを試す

※入力は30秒。月間走行距離と在宅パターンだけで試算できます。

よくある質問

Q. EVを自宅でフル充電すると電気代はいくらですか?

60kWh・充電効率90%のEVを、単価30円/kWhで満充電すると約2,000円。新電力EV専用プランやオール電化夜間(17〜25円/kWh)なら1,200〜1,700円まで下がります。なお東電「夜トク8」など大手電力標準の夜間プランは2026年4月時点で夜間単価約25〜32円/kWhと昔より上がっており、新電力ほど効果が出ない場合があります。

Q. 1kmあたりの電気代はガソリン車と比べてどのくらい違いますか?

電費6km/kWh・単価30円/kWhなら約5円/km、新電力EV専用プランの夜間単価20円/kWh水準なら約3.3円/km。ガソリン170円/L・燃費15km/Lのガソリン車は約11.3円/kmなので、EVは概ね半額以下、夜間単価活用で3分の1以下に抑えられる計算です。

Q. 夜間割引プランはどんな仕組みですか?

23時〜翌7時前後の夜間単価を安く設定する代わりに、昼間単価をやや高めに設定した料金体系です。EV充電や蓄熱式機器で夜間使用比率が6割以上ある世帯でメリットが出やすくなります。なお東電「夜トク8/12」はEV専用ではなく、オール電化・夜型生活向けの時間帯別プランで、EV利用とも相性が良いという位置づけです。EV専用に追加割引が効くものとしてはLooopでんき「EV割」、idemitsuでんき「EVコース」、ミツウロコでんきEVプラン、中部電力ミライズのEV充電プランなどがあります。

Q. EV普通充電に必要な電気工事は?

EV普通充電(3kW・6kW)は安全のため『専用回路』が必須で、独立したブレーカーで配線します。3kW充電なら200V×15A、6kW充電なら200V×30Aの専用回路が必要です。母屋全体の契約アンペアもガレージ・カーポート用途を含めて再設計する必要があり、30A→50A〜60Aへの増設になるケースが多いです。集合住宅で共用の普通充電しか使えない場合、自宅契約とは別契約となるため本記事の節約効果は限定的です。

Q. 市場連動型プランはEV充電に向いていますか?

深夜帯に市場価格が安くなる傾向があるため、スケジュール充電で深夜充電を徹底できる家庭には有利です。ただし昼間の高騰リスクがあるため、価格上限の有無と、自分の生活が昼型でないかを確認しましょう。

関連する基礎知識

EVオーナー向けの電力プラン選びをより深く理解したい方は、以下の記事も参考にしてください。

まとめ

EVの充電コストは「バッテリー容量 × 単価 ÷ 充電効率」で決まるシンプルな構造です。単価を30円/kWhから20円/kWhに下げられれば、同じ距離を走っても年間数万円の差が出ます。

夜間プラン・時間帯別プラン・市場連動型プランはいずれもEV充電と相性が良い一方、生活パターンによって向き不向きが分かれます。まずは自分の「夜間使用比率」と「昼間の在宅時間」を把握し、そのうえで複数プランを横並びで比較するのが近道です。

自分に合うプランが分からない場合は、エネジェントのシミュレーターで月間走行距離と使用量を入力して診断してみてください。大手電力・新電力の約款ベースで、EV充電を含めた年間コストを自動で比較できます。

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出典・参考

最終更新: 2026年4月14日

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