※本記事は2026年5月時点の情報です。
給湯器を新しく交換したあと、「先月より電気代が高くなった」「逆にガス代が減って全体では下がった」など、光熱費の変化に戸惑った経験はないでしょうか。給湯は家庭のエネルギー消費全体(電気+ガス+灯油の一次エネルギー)では約28%を占める一方、電気使用量の内訳では約12%(資源エネルギー庁 平成30年度調査)と分母により比率が異なります。機種を変えると電気・ガスの比率が一気に変わるため、光熱費全体での見直しが重要です。
この記事では、エコキュート・ガス給湯器・電気温水器の違いを整理したうえで、交換後に電気代がどの程度変わるのか、またそれに合わせてどんな電力プランを選ぶべきかをわかりやすく解説します。
エコキュート・ガス給湯器・電気温水器の違い
まず、代表的な給湯器3方式の仕組みと光熱費への影響を押さえておきましょう。使う熱源と加熱方式が異なるため、電気代の出方も大きく変わります。
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サッと料金を比較する交換後、月々の電気代はどのくらい変わる?
交換前後で光熱費がどう動くかは、「電気代だけ」で見るか「電気+ガス合計」で見るかで印象が変わります。ここでは代表的な交換パターンごとに、月あたりの目安をまとめました。数値は4人家族・一般的な使用量を想定した試算で、季節・エリア・断熱性能により変動します。
試算条件:4人家族・給湯光熱費のみの差分
電気代単価は大手電力の標準的な従量制単価(燃料費調整額込み)を前提に算出した目安です。時間帯別プラン(夜間割引)を利用する場合はさらに下がる余地があります。
都市ガス給湯器 → エコキュートに交換
※近年は電気料金(特に深夜電力単価)の上昇で都市ガスとの差は縮小傾向。エネがえる試算では年4,000円〜の差にとどまるケースも報告されています。
LPガス給湯器 → エコキュートに交換
※LPガスは都市ガスの約2倍前後の単価が一般的なため、エコキュート切替の経済メリットが最も大きいパターンです。
電気温水器 → エコキュートに交換
エコキュート → ガス給湯器に交換
上記はあくまで目安です。特にエコキュートへ交換した場合、電気代は深夜時間帯に集中して発生します。深夜単価の安いプランを契約しているかどうかで年間の負担額は大きく変わります。
kWh換算での年間インパクト目安(世帯人数別)
- エコキュートの給湯消費電力量:
- 2人世帯:年間1,000〜1,500kWh(月80〜125kWh)/深夜単価25円換算で年25,000〜37,500円
- 3〜4人家族:年間1,500〜2,500kWh(月125〜210kWh)/同単価で年37,500〜62,500円
- 5人以上:年間2,500〜3,500kWh/同単価で年62,500〜87,500円
- 電気温水器の給湯消費電力量:4人家族で年間4,500〜6,500kWh(エコキュートの約2〜3倍/機種・使用量による)。深夜単価25円換算で年112,500〜162,500円。
- ガス給湯器の電気影響:従来型は待機電力6.5W程度で年間60〜80kWh(年約1,500〜2,000円)、エコジョーズは待機電力0.9〜1.7Wで年間10〜20kWh(年約300〜500円)。電気代インパクトは小さい。
※家族人数・浴槽容量・季節・設定温度・APF(年間給湯保温効率)で1.5倍程度の差が出ます。年間使用量を検針票から確認すると自宅の位置づけが分かります。
自分の家は「気にしすぎ」か「対策必要」か
交換直後は目に見える金額差に反応しがちですが、対策の優先度は「給湯方式×契約プラン」の組み合わせで決まります。以下の指針で現状を整理してみてください。
優先度:高 = 電気温水器のまま、または時間帯別プラン未契約のエコキュート
電気温水器は給湯だけで年間7万円超の電気代が発生することもあり、エコキュート化または時間帯別プランへの切替で年間2〜5万円の削減余地があります。検針票の使用量が月400kWhを超えていれば優先的に見直したい水準です。
優先度:中 = エコキュート+オール電化プラン契約済み
既に夜間単価の安いプランを契約済みなら給湯部分は比較的効率化されています。ただし契約電力が過大だと基本料金で損をしているケースがあるため、直近1年の使用ピークを踏まえて契約容量を点検しましょう。
優先度:低 = ガス給湯器+従量制プラン
給湯起因の電気代インパクトは小さいため、給湯器交換を理由にプランを急いで変える必要性は低めです。ただし家族構成の変化や在宅時間帯の変動があれば、別の観点でプラン見直しの余地があります。
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給湯器交換後に見直したい電力プラン
給湯器の種類が変わると、家全体の「電気を使う時間帯」が変わります。電気代の請求額を決めるのは使用量だけでなく単価の構造なので、交換を機にプランを見直すと節約効果が出やすくなります。
エコキュート・電気温水器なら夜間単価が安いプラン
深夜に沸き上げを行うため、夜間(23時〜翌7時など)の単価が安い時間帯別プランが相性抜群です。オール電化住宅向けのプランが用意されていることが多く、昼間の単価は高めになる代わりに夜間が大幅に安くなります。
ガス給湯器に戻すなら通常の従量制プラン
夜間の電気使用量が減るので、時間帯別プランのメリットが小さくなります。1日を通じて均一な単価の従量制プランか、基本料金を抑えたプランに切り替えた方が総額では安くなるケースが多いです。
市場連動型プランは慎重に判断する
卸電力市場の価格に連動するプランは、平時には割安でも寒波時などに単価が跳ね上がることがあります。給湯器の使用量が大きい家庭では、請求額のブレが家計インパクトとして大きく出やすい点に注意しましょう。
給湯器交換と一緒に確認したい節約ポイント
給湯器の入れ替え自体は数年〜十数年に一度の機会ですが、そのタイミングで電力プランを見直すと、家計への影響は長期にわたって続きます。オール電化住宅への移行や、逆にガス併用への回帰など、住まいの方針が変わるときこそ電気料金の棚卸し時期です。
以下の関連記事も、給湯器交換前後の家庭でよく読まれています。あわせて参考にしてみてください。
まとめ
給湯器交換後の電気代は、交換方式によって「増える/減る」の方向性がはっきり分かれます。ガス給湯器からエコキュートへ替えた場合は電気代単体では増えますが、光熱費合計では下がる傾向があり、電気温水器からの入れ替えなら電気代そのものが大きく減ります。
大切なのは、交換後の使用時間帯に合わせて電力プランも最適化することです。同じ使用量でも、プランの選び方で年間数万円単位の差が生まれます。
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