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太陽光・卒FIT

太陽光FIT終了後の電気代が上がった時の対策

卒FIT世帯のための自家消費・蓄電池・プラン見直しガイド

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※本記事は2026年4月時点の情報です。

住宅用太陽光のFIT(固定価格買取制度)が10年間の買取期間を終えると、売電単価は1kWhあたり24〜48円から8〜10円前後へと大きく下落します。 一方で、買電側の電気代は燃料費調整額や再エネ賦課金の影響で上昇基調。売電収入の減少と電気代の上昇が重なり、「卒FITを境に家計の電気収支が悪化した」と感じる世帯が増えています。 この記事では、卒FIT後に取るべき対策を自家消費の最大化・蓄電池併用・買電プランの見直しという3つの観点で整理します。

FIT終了後に何が変わるか

まず押さえておきたいのが、卒FIT前後で「売る電気」と「買う電気」のバランスが大きく変わるという点です。

項目FIT期間中FIT終了後
売電単価24〜48円/kWh(契約年度により固定)8〜10円/kWh前後(各社の余剰買取)
買取期間連系から10年間契約更新型・期間は各社設定
買取事業者原則として地域の大手電力大手電力または新電力から選択
売電メリット余剰を売ったほうが得買電単価とほぼ同等〜割安で自家消費の方が得

FIT期間中は「余剰分は高く売れる」ので、昼間に発電した電気をなるべく売り、電気は安い夜間に使うという運用が合理的でした。 ところがFIT終了後は、売電単価が買電単価を大きく下回るのが一般的です。 つまり「売って稼ぐ」から「自分で使って電気代を減らす」へ、家計の最適解そのものが切り替わります。

ポイント

卒FIT後は「1kWh売る価値」より「1kWh買わずに済ませた価値」のほうが大きくなります。 自家消費率を上げるほど家計インパクトが大きくなるのが、卒FIT時代の基本構造です。

2026年4月時点の余剰買取相場

卒FIT世帯が選べる余剰買取メニューの単価は、事業者タイプごとに次のようなレンジに収まっています(2026年4月時点・各社公表の標準メニューから整理)。

事業者タイプ買取単価の目安特徴
大手電力(標準メニュー)7〜9円/kWh自動継続・手続き不要だが単価は低め
新電力(買電セット)8〜12円/kWh買電プランとのセット契約で上乗せ単価あり
ガス・通信系9〜11円/kWh他サービスとの合算割引やポイント付与が中心
蓄電池・EV連携型相当額(自家消費換算で20〜30円/kWh)売らずに貯めて夜に使う前提。機器導入が条件

※単価は契約エリア・時期・契約容量によって変動します。最終的な条件は必ず各社の公式メニューで確認してください。

卒FIT後、あなたの家に合う買電プランは?

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自家消費を最大化するライフスタイル

蓄電池や設備投資を検討する前に、まずは今ある太陽光を使い切るライフスタイルへ近づけることが重要です。 日中の発電時間帯に消費電力をシフトするだけでも、家計への効果は想像以上に大きくなります。

1

タイマー家電を昼間に回す

洗濯機・食洗機・乾燥機・お掃除ロボット・電気自動車の充電など、時間をずらせる機器はできるだけ日中の発電ピーク帯に動かしましょう。曜日・時間でまとめて動かすと効果が見えやすくなります。

2

エコキュートの沸き上げ時間を見直す

オール電化住宅では、これまで深夜電力でお湯を沸かすのが定石でした。卒FIT後は昼間の余剰で沸かすモードに切り替えることで、売電を自家消費に振り替えられるケースがあります。

3

エアコンは『切る』より『弱める』

在宅時間中の冷暖房は、こまめにオンオフするより弱運転で維持するほうが自家消費率が上がりやすいです。太陽光が出ている日は断熱・遮熱と組み合わせて無理なく使い切るイメージが有効です。

4

HEMS・アプリで発電と消費を『見える化』

HEMSや各社アプリで発電量・消費量・売電量をリアルタイムで確認できる環境を整えると、行動の変化が定着しやすくなります。『今は売電中だから乾燥機を回そう』といった判断が日常化します。

卒FIT後の3つの選択肢を比較する

卒FIT世帯が現実的に取りうる選択肢は、大きく「売電を継続する」「自家消費を最大化する」「蓄電池(またはEV)を導入する」の3つに整理できます。 それぞれのメリット・デメリット・向く世帯を一覧で確認しましょう。

選択肢1:余剰売電を継続する

メリット

  • 追加投資ゼロで始められる
  • 手続きが最小限(契約先を選び直すだけ)
  • 昼間に不在がちな世帯でも収益化できる

デメリット

  • 単価が7〜12円/kWhと低く、収入は大きく減る
  • 買電単価の上昇分を売電では補えない
  • 契約先の条件変更リスクが残る

向く世帯:日中の在宅時間が短く、電気の使い方を大きく変えられない世帯

選択肢2:自家消費を最大化する

メリット

  • 買電単価(25〜35円/kWh相当)を削減でき効果が大きい
  • 投資ゼロでも運用の工夫だけで効果が出る
  • 電気代上昇局面ほど相対的メリットが増す

デメリット

  • 昼間に家電を動かすライフスタイル変更が必要
  • 夜間・雨天時の買電はどうしても発生する
  • 使い切れなかった分は安値で売るしかない

向く世帯:在宅ワーク・子育て世帯など、昼間に電気を使いやすい世帯

選択肢3:蓄電池・EVを導入する

メリット

  • 昼の余剰を夜に回せるため自家消費率を大幅に引き上げられる
  • 停電・災害時のバックアップ電源として活用できる
  • EV連携(V2H)なら車の蓄電容量も使える

デメリット

  • 蓄電池は数十万〜200万円、V2Hも100万円前後の初期投資
  • 回収年数が長く、機器寿命(10〜15年)との兼ね合いに注意
  • 補助金は年度・自治体で条件が変わり、申請期限あり

向く世帯:夜間消費が多い・停電対策も重視・EV保有/検討中の世帯

判断の順序

いきなり蓄電池へ進まず、「①買電・余剰買取プランの見直し → ②自家消費運用の工夫 → ③蓄電池・EV導入」の順で検討するのが、費用対効果の観点で最も失敗しにくい手順です。

卒FIT世帯向けプラン選び

卒FIT後の家計は、「買電プラン」「余剰買取メニュー」「(必要に応じて)蓄電池」の3点セットで設計するのが基本です。 それぞれの観点を整理します。

1. 余剰買取プランの選び方

FIT期間が終了すると、これまでの買取契約は自動では継続しません。 新たな余剰買取メニューを、大手電力や新電力の中から選び直す必要があります。選ぶ際の主な観点は以下の通りです。

  • 売電単価:1kWhあたりの単価。地域・事業者で差が出ます。
  • 契約期間と更新条件:自動更新か、一定期間ごとの見直しか。
  • 付帯サービス:買電側との「セット割」、ポイント還元、蓄電池・EV連携メニューなどの有無。
  • 請求・入金のわかりやすさ:買電と売電を同じ事業者にまとめると家計管理が楽になります。

2. 買電プランの見直し

卒FIT後は自家消費を優先するとはいえ、夜間や雨天時には系統からの買電が必要です。 このとき重要なのが、買電側のプランが自分のライフスタイルに合っているかどうか。

  • 基本料金と従量料金のバランス:在宅時間が長く使用量が多い世帯ほど従量単価の影響が大きくなります。
  • 時間帯別プランの要否:夜間割安プランが有利かどうかは、卒FIT後の使い方によって変わります。
  • 燃料費調整の上限の有無:燃料価格の急騰時に家計を守れるかを確認しましょう。
  • 市場連動型の扱い:市場価格に直結するプランは、安く済む時期もあれば高騰リスクもあるため、許容度に合わせて判断が必要です。

3. 蓄電池併用の判断

蓄電池は、昼の余剰を貯めて夜に使うことで自家消費率をさらに引き上げる設備です。 卒FIT世帯にとって魅力的な選択肢ですが、導入判断は慎重に行いたいポイントでもあります。

蓄電池導入で押さえる3点

  • 導入費用は容量・メーカーにより数十万〜200万円規模。回収年数を必ず試算する。
  • 自治体・国の補助金制度の有無と申請期限を確認する。
  • 容量は「夜間の使用量」を基準に決め、過大容量にしない。

自家消費で足りる世帯は、まず買電プランと余剰買取プランの見直しだけで十分な効果が得られるケースも多くあります。 「蓄電池ありき」で話を進めず、自世帯の使い方に合った順番で対策を積み上げるのがおすすめです。

※参考:資源エネルギー庁「FIT制度・FIP制度」

エネジェントで卒FIT後の条件を診断

卒FIT後の最適解は、発電量・在宅パターン・エリア・使用量で世帯ごとに変わります。 エネジェントなら、エリアと毎月の使用量を入れるだけで、47社165プランの約款ベースで買電プランを一括比較。卒FIT世帯が気にしやすい「基本料金の有無」「燃料費調整の上限」なども条件で絞り込めます。

シミュレーター利用時のチェックポイント

  • 買電の使用量は「卒FIT後に自家消費を増やした前提の月次想定値」で入れると現実的な比較になります。
  • 燃料費調整の上限有無で絞ると、価格高騰局面に強いプランが見つかりやすくなります。
  • 結果画面の「年間差額」を、余剰買取の想定単価差(目安:1〜3円/kWh × 年間売電量)と合算して判断しましょう。

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よくある質問

Q. FIT終了後、何もしないとどうなりますか?

自動的に買取が止まるわけではなく、多くの大手電力ではあらかじめ案内された標準単価での買取へ移行します。ただし条件は各社で異なり、単価も低めのケースが多いため、他社の余剰買取メニューも比較したうえで選び直すのが合理的です。

Q. 太陽光パネル自体は卒FIT後も使えますか?

一般的な住宅用太陽光パネルはメーカー保証が20〜25年、実使用でも25年以上発電を続ける例が多くあります。FIT終了は『買取契約の終了』であって、設備の寿命ではありません。パワーコンディショナは10〜15年で更新が必要な場合がある点だけ注意しましょう。

Q. オール電化世帯は卒FIT対策をどう考えるべき?

オール電化世帯は夜間に消費が偏りがちで、卒FIT後は『昼の余剰をどう夜に回すか』が鍵になります。エコキュートの昼沸き上げ、蓄電池の活用、時間帯別プランの再評価などを組み合わせて、夜間の買電単価を抑えることを優先しましょう。

Q. EV(電気自動車)を持っていると卒FITで有利ですか?

EVは大容量の蓄電池として活用でき、V2H機器を導入すれば昼間の余剰をクルマに貯めて夜間の家庭で使うこともできます。導入コストは高めですが、クルマの利用頻度が少なく在宅時間が長い世帯では、自家消費率を大きく引き上げる有力な選択肢です。

まとめ

卒FIT後は、売電単価が8〜10円/kWh前後まで下がる一方、買電単価は上昇基調。 「売って稼ぐ」から「買わずに済ませる」への発想転換が、家計防衛の出発点になります。

具体的には、

  • 昼間に家電を回して自家消費率を上げる
  • 余剰買取プランを他社含めて比較する
  • 買電プランを使用量・時間帯の傾向に合わせて見直す
  • 必要に応じて蓄電池・EV連携を検討する

の順で積み上げるのが基本です。 まずは今のプランが妥当かどうか、エネジェントのシミュレーターで確認してみてください。

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出典・参考

最終更新: 2026年4月14日

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