※本記事は2026年4月時点の情報です。
「自動水栓の電気代」と検索してたどり着いた方に、最初に押さえてほしい点があります。「自動水栓」「温水洗浄便座」「電気温水器」は、どれも水まわりの機器ですが、電気の使い方と電気代のインパクトはまったく違います。
結論から言うと、家計への影響が大きいのは電気温水器(貯湯式の給湯器)で、自動水栓そのものの電気代は年間数十円〜数百円と極めて小さい金額にとどまります。この記事では、まず3つの機器を整理したうえで、給湯まわりの電気代を抑えるプラン選びまで解説します。
「自動水栓」「温水洗浄便座」「電気温水器」の違い
ネット上の「自動水栓の電気代」という情報には、まったく別の機器の数値が混ざっていることがあります。まずは3つをきちんと区別しましょう。
※家族人数・使用量・機器のグレード・契約単価で変動します。電気代は従量単価20〜30円/kWh前後で試算したレンジです。自動水栓は乾電池式もあり、その場合は電気代はかかりません。
ポイント:自動水栓そのものの電気代は家計への影響がほぼありません。節約効果があるとすれば「お湯の使いすぎを抑えること」で給湯の電気代(電気温水器の電力消費)を減らす方向です。本記事の以降では、給湯まわりで電気代インパクトの大きい電気温水器と、そのプラン選びを中心に解説します。
電気温水器のある家の月電気代の目安
電気温水器は水をタンクに貯めて電気ヒーターで沸かす方式で、370L〜460L程度のタンクが一般的です。給湯の沸き上げに使う電力量は、家庭全体の電気使用量のおよそ3〜4割を占めるといわれます。
年間消費電力量の目安(4人家族・370L貯湯式・給湯のみ)
一般的な370L貯湯式電気温水器の年間消費電力量は、使用量次第ですが 約3,000〜5,000kWh が目安です(地域・水温・入浴スタイルで変動)。深夜電力単価を 20円/kWh と置くと、給湯だけで年間 約6〜10万円(月平均5,000〜8,300円)という計算になります。
同じ使用量でも、昼間単価プラン(例:30円/kWh)で沸き上げると 年間9〜15万円 まで跳ね上がります。深夜時間帯に沸き上げる設定になっているかの確認だけでも、年間数万円の差を生み得ます。
※単価は2026年4月時点の標準的な水準。実際の単価は契約プラン・エリア・燃料費調整額で変動します。
※4人家族・370L貯湯式電気温水器を想定した目安。外気温・水温・入浴スタイルで変動します。
あなたの家に合うのは夜間プラン?オール電化プラン?
サッと料金を比較する夜間電力プランの仕組み
電気温水器のある家で電気代を抑える鍵は、夜間時間帯の単価が安いプランを選ぶことです。電気温水器は標準設定で深夜帯に沸き上げを行うため、単価の安い時間帯と消費がぴったり重なります。
時間帯別プランには、大きく分けて次のタイプがあります。
深夜電力プラン(夜間蓄熱専用)
電気温水器などの蓄熱機器の電力を、深夜時間帯に限って安い単価で提供するプラン。給湯用の回路と家庭用の回路を分けて契約します。大手電力の従来型プランに多く、現在も継続提供されています。
時間帯別プラン(ナイトタイム型)
家全体の電力を、昼間・夜間・深夜など複数の時間帯に区分して単価を変えるプラン。深夜は大幅に安く、その分昼間はやや高めに設定されるのが一般的です。
オール電化向け季時別プラン
オール電化住宅を想定し、夏冬・平日休日・時間帯で単価が細かく変わるプラン。電気温水器だけでなくIH・エアコン暖房まで含めた総使用量で最適化されています。
電気温水器のみを電気でまかなうガス併用住宅では、1または2のタイプが、オール電化住宅では3のタイプが合うケースが多くなります。
オール電化と電気温水器だけの家の違い
「電気温水器がある」と「オール電化」は似ていますが、契約プランの選び方は異なります。
ポイント:オール電化向けプランは「昼間の単価が割高」でも、夜間単価が大幅に安いため、総使用量が多いほど有利になります。逆に電気温水器のみでガス併用の家が無理にオール電化プランに入ると、昼間の割高分で損をすることもあります。
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プラン選びの3つのポイント
電気温水器のある家でプランを見直すときは、以下の3点を押さえておきましょう。
深夜時間帯の単価を最優先で見る
電気温水器の沸き上げは深夜23時〜翌7時ごろに集中します。この時間帯の従量単価が安いほどメリットが大きくなります。比較時は『深夜時間の単価』『夜間時間の単価』を約款で確認しましょう。
昼間在宅か・夜型かで向き不向きが変わる
時間帯別プランは昼間の単価が高めです。在宅勤務が多く日中に電気を多く使う家庭は、割高な時間帯の影響が出やすくなります。生活スタイルと時間帯設定が合うかが重要です。
燃料費調整額と再エネ賦課金も忘れずに
基本料金・従量料金が安くても、燃料費調整額の上限撤廃や市場連動型を採用しているプランでは、燃料高騰時に請求が膨らむことがあります。プラン比較では固定部分だけでなく変動部分の条件も確認しましょう。
大手電力と新電力、どちらが向いている?
電気温水器のある家の場合、大手電力の従来型深夜電力プランと新電力の時間帯別プランのどちらが有利かは、家庭ごとに分かれます。
一般論としては、次のような整理になります。
ポイントは、現在の契約プランが新規受付終了の旧プランかどうかを確認することです。旧プランのほうが深夜単価が安く、そのまま維持するのが得なケースもあります。切り替え前に必ず比較しましょう。
給湯だけでなく、家庭全体の電気代も合わせて見直す
電気温水器の給湯単価だけを最適化しても、昼間使うエアコン・冷蔵庫・照明・IH等の単価がセットで決まるのが時間帯別プランの特徴です。そのため「給湯だけ」ではなく、家庭全体の使用パターンで総額を比較するのが合理的です。
具体的には、以下の4点を一緒に見直すと効果が大きくなります。
契約アンペア(基本料金)の最適化
電気温水器+IHなど同時使用が少ない家庭は、契約アンペアを1段階下げるだけで年間数千円の基本料金削減になります。
沸き上げ休止日の活用
旅行や長期不在時は電気温水器の『休止モード』を使うことで、1日あたり数十円〜の待機沸き上げ電力をカットできます。
エアコン・冷蔵庫の買い替え時期の再確認
10年前のエアコン・冷蔵庫は最新機種より年間消費電力量が3〜4割多いケースもあります。プラン見直しと合わせて機器更新を検討すると累計効果が大きくなります。
時間帯別プラン前提の家電の使い方
食洗機・洗濯乾燥機のタイマー予約を深夜時間帯にセットするだけで、同じ使用量でも請求額が下がります。
エネジェントのシミュレーターでは、給湯分・昼夜別使用量を入力すれば、家庭全体の年間電気代で複数プランを比較できます。給湯単価だけで判断せず、トータルで最安プランを選びましょう。
まとめ
自動水栓そのものの電気代は年間数十円〜200円ほどで、家計にはほぼ影響しません。インパクトが大きいのは同じ水まわりの電気温水器(給湯)で、家庭の電気使用量のうち3〜4割を占めることもあります。プラン選び次第で年間の電気代は大きく変わります。
押さえるべきは「深夜時間の単価」「生活スタイルとの相性」「燃料費調整額などの条件」の3点です。オール電化か、電気温水器のみのガス併用かで向いているプランも異なります。
「自分の家にはどのタイプのプランが合うのか」「切り替えた場合いくら変わるのか」を知りたい方は、エネジェントのシミュレーターで無料診断してみてください。深夜単価の条件も含めて、最適なプランをAIが提案します。
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LINE で友だち追加する出典・参考
- 資源エネルギー庁 省エネポータル(家庭の省エネ)
- 電気温水器メーカー各社 カタログ公表値(年間消費電力量の目安、2026年4月時点参照)
- 自動水栓・温水洗浄便座メーカー各社 製品仕様(消費電力/待機電力の公表値、2026年4月時点参照)
- エネジェント シミュレーション結果(2026年4月時点)