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電気代の知識

再エネ賦課金は何に使われる?

使い道と「節約できない理由」をわかりやすく解説

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※本記事は2026年4月時点の情報です。

電気料金の明細を見ると、「再エネ賦課金」という項目があることに気づいた方も多いのではないでしょうか。「何に使われているのか」「電力会社を変えれば安くなるのか」と疑問に感じるのは自然なことです。

結論から言うと、再エネ賦課金はFIT(固定価格買取制度)の財源に使われ、全電力会社・全プラン共通の単価で徴収されるため、契約プランを切り替えても安くなりません。本記事では、その仕組みと「節約できない理由」、そして電気代全体でできる対策をわかりやすく整理します。

再エネ賦課金とは

再エネ賦課金は正式名称を「再生可能エネルギー発電促進賦課金」といい、2012年7月にスタートしたFIT制度(固定価格買取制度)にもとづいて電気の利用者全員から集められる負担金です。

電気料金の明細では、基本料金・従量料金・燃料費調整額とは別に単独項目として表示され、使用量(kWh)に単価をかけて計算されます。単価は毎年度、経済産業省が算定して全国一律で告示します。

再エネ賦課金の計算式

再エネ賦課金 = 使用電力量(kWh)× 賦課金単価(円/kWh)

単価は年度ごとに見直され、2012年度の0.22円/kWhから段階的に上昇しています。

賦課金以外の部分で電気代は下げられる?

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集めたお金は何に使われている?

再エネ賦課金の使途は、FIT制度にもとづく再生可能エネルギーの買取費用です。家庭用太陽光や大規模太陽光発電所、風力・水力・地熱・バイオマス発電などで生み出された電気を、国が定めた固定価格で一定期間買い取るための原資になっています。

1

太陽光発電

住宅の屋根に設置された家庭用太陽光や、地上設置の事業用太陽光発電所で発電された電気の買取に使われます。導入量が最も大きく、賦課金全体に占める割合も高くなっています。

2

風力発電

陸上風力・洋上風力で発電された電気の買取費用に充当されます。洋上風力は近年案件が増加しています。

3

水力・地熱・バイオマス発電

中小水力、地熱、木質バイオマスなどの再エネ電源の買取費用に充てられます。地域分散型の電源として重要な役割を担います。

具体的には、再エネ発電事業者から電気を買い取る小売電気事業者や送配電事業者の費用を、電力広域的運営推進機関(OCCTO)の費用負担調整機関がまとめて精算し、賦課金収入で補填するという流れになっています。

つまり、家庭が支払う再エネ賦課金は電力会社の利益になるわけではなく、再エネ買取費用の原資として全国で一度プールされ、再エネ発電事業者へ渡っていく仕組みです。

※参考:経済産業省 資源エネルギー庁「固定価格買取制度」

再エネ賦課金が「節約できない」理由

電力会社を切り替えれば電気代が下がる、というイメージから「再エネ賦課金も安くなるのでは?」と考える方もいますが、実際には変わりません。理由は大きく3つあります。

1

単価は国が全国一律で決めている

賦課金単価は経済産業大臣が毎年度告示する全国共通の金額です。大手電力でも新電力でも、同じ使用量なら同じ金額が請求されます。

2

徴収は電力会社を経由するだけ

電力会社は契約者から賦課金を集めて納付する役割を担っているだけで、自社の利益として受け取っているわけではありません。そのため各社で値引き競争が起こりようがありません。

3

一般家庭向けの免除制度がない

一部の電力多消費事業者向けには減免制度が存在しますが、家庭契約には適用されません。したがって個人ができるのは「使用量を減らす」ことだけになります。

プラン比較のコツ

再エネ賦課金はどのプランでも同額になるため、電力会社を比較するときは賦課金を除いた「基本料金+従量料金+燃料費調整額」で差を見るのが正しい見方です。シミュレーションでは自動的に同条件で計算されるので、実質的な差を把握できます。

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よくある質問

Q1. 再エネ賦課金は今後も上がり続けますか?

買取制度によって固定価格で買い取る期間は案件ごとに10〜20年と定められており、導入量の増加とともに賦課金総額も拡大してきました。ただし近年は買取価格の低下やFIP制度(市場連動型)への移行、卒FIT案件の増加などで伸びが緩やかになる局面もあり、今後の推移は年度ごとの告示で確認する必要があります。

Q2. オール電化やEV充電で使用量が多い家庭は影響が大きいですか?

はい。賦課金は使用量に比例するため、年間消費電力量が大きい家庭ほど負担額も大きくなります。夜間単価が安いプランでも、昼夜合計の使用量が多ければ賦課金は増えるため、省エネ家電や太陽光自家消費で使用量自体を減らす視点が重要です。

Q3. 太陽光を自宅に設置すると賦課金は減りますか?

自家消費した分は電力会社から買っていない電気なので、その分の賦課金は発生しません。ただし余剰電力を売電する場合、その売電単価はFIT/FIPの仕組みに基づくため、制度全体の中で精算されます。自家消費比率を高めるほど賦課金の影響を受けにくくなるのが一般的な傾向です。

Q4. 「再エネ賦課金がかからない」と謳うプランは存在しますか?

制度上、一般家庭向けでそうしたプランは存在しません。広告で誤解を招く表現を見かけた場合は、単価や算定根拠、約款の記載を必ず確認してください。信頼できる公的情報源(資源エネルギー庁など)で裏付けを取ることをおすすめします。

最終更新: 2026年4月14日

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まとめ

再エネ賦課金は、FIT制度にもとづく再生可能エネルギー買取の財源として、電気の利用者全員から使用量に応じて集められる負担金です。単価は国が全国一律で決めており、どの電力会社のどのプランに切り替えても同額になります。

そのため、賦課金そのものを直接安くする方法は個人にはありません。現実的には「使用量(kWh)を減らす」ことと、電気代全体で見たときに負担が大きい「基本料金・従量料金部分」を電力会社の切り替えで見直すことが、家計改善の効果的なアプローチになります。

「自分のエリアで基本料金・従量料金部分がどれくらい下がる可能性があるか」を知りたい方は、エネジェントのシミュレーターで無料診断してみてください。約款ベースで実質負担額を比較できます。

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出典・参考