※本記事は2026年4月時点の情報です。
結婚や同棲で、これまで別々に暮らしていた2人が一緒に住み始める。そのとき気になるのが「電気代は2倍になるの?」という疑問です。
結論から言えば、2人分の電気代は単純な2倍にはなりません。冷蔵庫・照明・エアコンなど共有できる家電が多いため、一人暮らし2つ分よりも同居のほうが1人あたりの電気代は安くなるのが一般的です。この記事では、同居前後の電気代変化の目安と、同居開始のタイミングで見直すべき電気契約のポイントを解説します。
同居前後で電気代はこう変わる
総務省「家計調査」では、単身世帯の電気代は月平均6,000〜7,000円、2人世帯は月平均9,000〜11,000円程度で推移しています。つまり2人暮らしの電気代は、単身世帯の約1.3〜1.5倍が相場です。
上記のように、別々に暮らしていた電気代の単純合算よりも、同居後のほうが月4,000円・年48,000円ほど少なくて済む計算になります。
なぜ同居すると1人あたり安くなるのか?
・冷蔵庫・照明・テレビ・Wi-Fiルーターなど「共有できる家電」の電力は1台分で済む
・エアコンは部屋数分稼働するが、2人同じ部屋にいる時間が長ければ1台で事足りる
・浴室乾燥・洗濯機・炊飯器なども、別々に使うより回数がまとまる傾向
※参考:総務省「家計調査 家計収支編」
2契約→1契約に統合するといくら減るか
同居を始めた直後は、2人それぞれの旧居で契約していた電気を「解約」し、新居で1本に統合するのが基本です。2契約が1契約になるだけで、基本料金の二重払いや最低料金の二重計上がなくなります。
※基本料金はエリア大手電力の30A契約(約935円/月)を基準に算出。契約アンペア・地域・使用量により変動します。
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サッと料金を比較する同居開始時にやるべき電気契約の見直し
同居を始めるタイミングは、電気契約を見直す絶好の機会です。どちらか一方の既存契約をそのまま使い続けると、2人暮らしには合わないプラン構成のままになりがちです。以下の3点をチェックしましょう。
契約アンペアの見直し
一人暮らし時代の20〜30Aのままだと、2人で同時に家電を使った際にブレーカーが落ちやすくなります。2人暮らしは30〜40Aが目安です。逆に一軒家想定の50A以上を引き継いでいる場合は下げることで基本料金が節約できます。
料金プランの切り替え
一人暮らしでは使用量が少なく基本料金0円プランが有利なことが多いですが、2人世帯で使用量が増えると従量料金単価が安いプランのほうがトータルで安くなるケースが増えます。使用量帯に合わせて見直しましょう。
名義・支払い方法の統一
2人分の契約が別々のままだと家計管理も煩雑になります。同居先の契約名義を1本化し、口座振替やクレジットカード払いに統一しておくと、ポイント還元も含めて管理がシンプルになります。
共働き vs 在宅ありで違うプラン選びのコツ
2人暮らしといっても、生活スタイルによって最適なプランは変わります。主に「日中の在宅時間」が分かれ目です。
見落としがちなポイント
共働きカップルに多いのが「夜間プランにしたけど、実は21時帰宅でエアコン使い始めるのでメリットが出ない」というパターンです。夜間プランは本当に23時以降に使用が集中する家庭向け。帰宅後すぐ家電を使う家庭は、時間帯プランより従量単価が安いシンプルなプランのほうが有利なことが多いです。
旧居の解約・新居の開通・名義変更のフロー
同居に伴う電気の手続きは、「旧居2件の解約」「新居の新規開通(または名義変更)」「プラン見直し」の3段構えで進めるとスムーズです。引越日の1〜2週間前から着手しておくと、当日電気が使えないリスクを避けられます。
引越2週間前:旧居2件の解約連絡
それぞれが現在契約している電力会社のマイページ、または電話で「使用停止」を申し込みます。立会いは原則不要。検針票やマイページから供給地点特定番号(22桁)と「お客様番号」を控えておくと、後の手続きがスムーズです。
引越1週間前:新居の新規開通または名義変更
新居がどちらか一方の旧居である場合は「名義変更(改姓・世帯変更)」、まったく新しい住居なら「新規開通」を申し込みます。どちらの手続きも電力会社のWebフォームから5〜10分で完了。入居日当日から電気が使える状態になります。
入居後:契約アンペアとプランの最適化
入居後1〜2か月の使用量が確定したら、2人世帯の実績値でプランを再選定します。一人暮らし時代の契約をそのまま引き継いでいる場合、この段階で新電力や別プランへの切り替えを検討すると年1〜2万円の節約余地が見えてきます。
支払い・ポイントの一本化
新しい契約の支払いを世帯の主たるクレジットカードまたは口座振替に統一。ポイント還元率の高いカードにまとめると、電気代のうち0.5〜1.0%相当が自動で戻ります。2契約バラバラ支払いのときには得られなかったメリットです。
名義変更と新規開通の違い
・名義変更:同じ住居で契約者の氏名・世帯構成が変わる場合(結婚による改姓など)。供給は継続され、工事不要。
・新規開通:新しい住居で電気を使い始める場合。ブレーカーを上げれば当日から使えますが、事前申込がないと検針・請求ができません。
・旧居の「解約(使用停止)」は、新居の手続きとは別にそれぞれ必要です。
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同居タイミングで見直すと年1〜2万円節約できる
同居開始を機にプランを最適化すると、大手電力の標準プラン(従量電灯B等)を使い続けた場合と比べて、年間1〜2万円程度の節約が現実的な範囲です。
※節約額はエリア・使用量・選ぶプランによって変動します。特に中部・北陸・北海道・九州エリアは大手電力の標準プランとの価格差が出やすく、節約効果が大きくなる傾向です。
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よくある質問
Q. 結婚して同居を始めたら電気代は2倍になりますか?
A. 単純な2倍にはなりません。冷蔵庫・照明・エアコンなど共有できる家電が多く、一人暮らし月1万円×2人だった電気代は、同居後は月1.3〜1.5万円程度(1.3〜1.5倍)に収まるのが一般的です。
Q. 同居を始めるタイミングで契約アンペアは見直したほうがいいですか?
A. はい、見直しをおすすめします。一人暮らしの20〜30Aから、2人暮らしでは30〜40Aへの引き上げが目安です。同時使用する家電(エアコン・IH・ドライヤー等)が増えるためブレーカー落ちを防ぎつつ、過剰な契約は基本料金のムダになります。
Q. 共働きと在宅ありの家庭で選ぶべきプランは違いますか?
A. 違います。共働きで日中不在の家庭は夜間が安い時間帯別プランや基本料金低めのプランが有利、在宅時間が長い家庭は従量料金単価の安いシンプルなプランが有利になりやすい傾向です。
Q. 同居開始時の電力会社切り替えは手間がかかりますか?
A. いいえ、Web申込で5〜10分ほどで完了します。工事・立会いは不要で、検針票(またはWebマイページ)から供給地点特定番号を確認して新しい電力会社に申し込むだけです。
Q. 旧居2件の解約と新居の開通は、どの順番で手続きすればいいですか?
A. 引越2週間前までに旧居2件それぞれの電力会社に「使用停止」を申し込み、引越1週間前までに新居の電力会社へ「新規開通」または「名義変更」を申し込むのが目安です。立会いは原則不要で、Webから完結できます。
Q. 結婚で改姓した場合、電気の契約は名義変更だけでよいですか?
A. 同じ住居に住み続けるなら名義変更のみでOKです。電力会社のマイページまたは電話で改姓手続きができます。引越を伴う場合は、旧居の解約と新居の新規開通が別途必要になります。
Q. 2契約を1契約にまとめると、月いくらくらい安くなりますか?
A. 基本料金の二重払いだけで月900〜1,200円、家電の重複稼働を含めると月3,000〜4,000円程度の削減が目安です。年額では36,000〜48,000円ほどで、さらにプランの見直しを組み合わせると年1〜2万円上乗せで節約できます。
まとめ
結婚や同棲で同居を始めると、電気代は「一人暮らし×2」の単純合算にはならず、同居後は月1.3〜1.5倍程度に収まるのが一般的です。家電を共有できる分、1人あたりのコストは下がります。
ただし、一人暮らし時代のプランをそのまま使い続けると、2人暮らしの使用量に合わず割高になることも。同居開始のタイミングで「契約アンペア」「料金プラン」「名義の統一」の3点を見直すと、年1〜2万円の節約が現実的な範囲で狙えます。さらに2契約→1契約の統合効果(月3,000〜4,000円)を合わせると、同居1年目から年5〜7万円規模の家計改善が見えてきます。
手続きは「引越2週間前に旧居2件の解約」「1週間前に新居の新規開通または名義変更」「入居後にプラン最適化」の順で進めれば迷いません。いずれもWebで完結し、立会いは不要です。
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- 総務省「家計調査 家計収支編」(2024年)
- エネジェント シミュレーション結果(2026年4月時点)