エネジェント

家電・生活シーンと電気代

炊飯器の保温は電気代いくら?

1時間・半日・1日の実額と「冷凍→レンジ」への切り替え目安を早見表に

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※本記事は2026年7月時点の情報です。電気代は全国家庭電気製品公正取引協議会(家電公取協)の目安単価31円/kWh(2022年7月22日改定値)で試算しています。消費電力の値は資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ」掲載のIH炊飯器の平均値で、機種・容量により変動します。

「炊いたごはんを保温したまま出かけてしまった」「朝炊いて夜まで保温しているけど電気代は大丈夫?」――炊飯器の保温は、多くの家庭で毎日なんとなく使っている機能です。結論から言うと、保温は1時間なら数十銭ですが、長時間つけっぱなしにすると「もう1回炊けるほどの電気代」になります

本記事では、資源エネルギー庁の省エネ性能カタログが公表しているIH炊飯器の消費電力(保温・炊飯)を基準のものさしに、保温時間別の実額を計算式付きで整理します。そのうえで、意外と知られていない「長時間なら保温より冷凍+レンジのほうが安い」という損得を数字で確認します。

結論早見表:保温時間別の電気代(IH炊飯器・カタログ値ベース)

資源エネルギー庁の省エネ性能カタログにあるIH炊飯器の保温時消費電力(3〜5.5合で14.0Wh/h、5.5〜8合で16.5Wh/h)を、31円/kWhで保温時間別に換算しました。計算式は「消費電力Wh ÷ 1000 × 保温時間h × 31円」です。

保温時間3〜5.5合(14.0Wh/h)5.5〜8合(16.5Wh/h)
1時間約0.4円約0.5円
4時間約1.7円約2.0円
6時間(半日)約2.6円約3.1円
10時間約4.3円約5.1円
(参考)炊飯1回約3.8円約4.9円

※省エネ性能カタログのIH炊飯器の保温時消費電力の平均値による試算(31円/kWh)。機種・容量・室温により変動します。

注目したいのは最後の「炊飯1回」の行です。10時間保温すると、ごはんを1回炊くのとほぼ同じ電気代がかかります。「保温は少しの電力」という印象より、時間が長くなるとまとまった金額になるのが実際です。

Wh数別早見表:自宅の炊飯器で当てはめる

保温の消費電力は方式(マイコン式・IH式・圧力IH式)や容量で変わります。取扱説明書や本体ラベルの「保温時消費電力」を確認して、下の表に当てはめてください。数値は計算式そのものなので、どの機種でも再現できます。

保温時消費電力1時間6時間12時間
12Wh/h(省エネなIH機の目安)約0.4円約2.2円約4.5円
16Wh/h(一般的なIH機の目安)約0.5円約3.0円約6.0円
20Wh/h(大容量・保温強めの目安)約0.6円約3.7円約7.4円

※計算式: 保温時消費電力Wh÷1000×時間h×31円/kWh。機種を特定しない純粋な計算値です。

大容量機(20Wh/h)を毎日12時間保温しても、1日約7.4円・月に直すと約220円規模です。金額の絶対値は決して大きくありませんが、毎日積み重なる固定費であり、次の章のように「切り替えれば減らせる」性質のコストでもあります。

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「保温し続ける」より「冷凍→レンジ」のほうが安いことが多い

ここが最も見落とされがちなポイントです。数時間以上あけて食べるなら、保温を続けるより一度電源を切って冷凍し、食べるときに電子レンジで温め直したほうが電気代は安くなります。資源エネルギー庁も、長時間の保温より電子レンジでの温め直しを勧めています。

電子レンジで温め直す電気代は、茶碗1杯を600Wで2分なら約0.6円(0.02kWh×31円)です(温める量が多ければレンジ側も増えます)。一方、6時間保温すると約2.6〜3.1円かかります。つまり6時間先に食べるなら、冷凍+レンジのほうが2円前後安い計算です。食べるまでの時間が長いほど、この差は広がります。

食べるまでの時間保温し続けた場合冷凍→レンジ2分(約0.6円)
2時間後約1.0円約0.6円
6時間後約3.1円約0.6円
12時間後約6.1円約0.6円

※IH炊飯器16.5Wh/hの保温 vs 電子レンジ600W×2分(0.02kWh)で31円/kWh換算。温め直しの時間・量により変わります。なお12時間保温はごはんの品質劣化のため実際には推奨されません(比較用の計算値)。

味と手間も込みで考える
長時間の保温はごはんの黄ばみ・乾燥・においの原因にもなりやすく、電気代だけでなく品質面でも不利です。使い方で言えば、毎日炊く家庭なら食べない時間に保温を切るだけで十分、週末にまとめ炊きする家庭は小分け冷凍が向きます。「その日のうちに食べきる分だけ炊く」「食べない分はすぐ小分け冷凍」を基本にすると、電気代・味・手間のバランスが取りやすくなります。

炊飯器の電気代は家計の中でどのくらいか

省エネ性能カタログでは、5.5〜8合クラスのIH炊飯器の年間消費電力量は約84kWh、電気代にして約2,600円とされています(炊飯+保温を含む一般的な使い方の目安・31円/kWh換算。3合クラスの小容量機はこれより小さくなります)。毎日使う家電のわりに、年間で見ると数千円規模で、エアコンや冷蔵庫ほど大きくはありません。

だからこそ、炊飯器の節約は「保温を長時間続けない」という一手で十分で、それ以上に神経質になる必要はありません。むしろ、炊飯器を含む毎日の電気代の総額は、契約している電力プランの単価で大きく変わります。使用量やお住まいのエリアに対して割高なプランのままだと、家電を頑張って節電しても効果が相殺されてしまうこともあります。冷蔵庫の設定を見直す冷蔵庫の設定温度と電気代の記事や、家電の買い替え時期を考える買い替え回収年数の記事とあわせて、暮らし全体で見直すのが効率的です。

今日からできるチェックリスト

1

食べない時間は保温を切る

次に食べるまで数時間あくなら、電源を切って小分け冷凍を。10時間保温すると炊飯1回分(約3.8〜4.9円)の電気代がかかります。

2

長時間あけるなら「冷凍→レンジ」に切り替える

6時間以上あけて食べるなら、電子レンジでの温め直し(約0.6円)のほうが保温(約3円)より安く、ごはんの品質も保ちやすくなります。

3

自宅の炊飯器の保温時消費電力(Wh)を一度確認する

取扱説明書の「保温時消費電力」欄を確認し、「Wh÷1000×時間×31円」で自分の使い方の実額を把握。方式や容量で変わります。

4

家電の節約と一緒に契約プランも見直す

炊飯器単体の年間電気代は5.5〜8合クラスで約2,600円規模(小容量機はより小さい)。総額を下げたいなら、使用量やエリアに合った電力プランかどうかもあわせて確認を。

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キッチン家電の電気代については、電子レンジの電気代の記事もあわせてご覧ください。温め直しに使う電子レンジ側のコストも把握しておくと、保温との比較がより正確になります。「つけっぱなし・保温しっぱなし」の時間コストという観点では、テレビのつけっぱなし待機電力の節約の記事も参考になります。

よくある質問

炊飯器の保温は1時間・つけっぱなしでいくらかかりますか?

資源エネルギー庁の省エネ性能カタログのIH炊飯器の平均値(3〜5.5合で保温14.0Wh/h、5.5〜8合で16.5Wh/h)を電気料金31円/kWhで換算すると、保温1時間は約0.4〜0.5円です(計算式: 消費電力Wh÷1000×31円)。1時間だけなら小さな金額ですが、保温は「1時間いくら」で終わらず、つけっぱなしにした時間の分だけ積み上がる点に注意が必要です。

炊飯器を半日〜1日保温し続けるといくらになりますか?

同じ省エネカタログ値で換算すると、6時間の保温で約2.6〜3.1円、10時間で約4.3〜5.1円です。10時間保温すると、ごはんを炊く1回分(約3.8〜4.9円)と同じくらいの電気代がかかる計算になります。「保温は微々たる電力」という印象より、実際はまとまった金額になります。実際の金額はお使いの機種の消費電力(Wh)と保温時間で変わります。

保温と電子レンジでの温め直しはどちらが安いですか?

短時間ならどちらでも大差ありませんが、数時間以上保温するなら「冷凍→電子レンジで温め直し」のほうが安くなります。電子レンジで温め直す電気代は、600Wで2分なら約0.6円(0.02kWh×31円)です。一方、6時間保温すると約2.6〜3.1円かかるため、資源エネルギー庁も長時間の保温より電子レンジでの温め直しを勧めています。食べるまでの時間が長いほど、冷凍+レンジのほうが得になります。

炊飯と保温では、どちらが電気を多く使いますか?

1回あたりで見ると炊飯のほうが多く使います。省エネカタログのIH炊飯器では炊飯1回が約122〜158Wh(約3.8〜4.9円)に対し、保温は1時間あたり約14〜16.5Wh(約0.4〜0.5円)です。ただし保温は時間の長さで積み上がるため、8〜10時間以上つけっぱなしにすると炊飯1回分を超えます。「1回炊いてこまめに保温を切る」より「まとめ炊きして冷凍」のほうがトータルで安くなりやすいのはこのためです。

自宅の炊飯器の保温の電気代を正確に知るにはどうすればよいですか?

取扱説明書や本体ラベルの「保温時消費電力(Wや保温1時間あたりのWh)」を確認し、「消費電力W ÷ 1000 × 保温時間h × 31円」で計算できます(31円/kWhは全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価)。例えば保温15Wの炊飯器を6時間保温すると 15÷1000×6×31=約2.8円です。マイコン式・IH式・圧力IH式で保温の消費電力は異なるため、機種のカタログ値で確認してください。実際の単価は契約プランにより変わります。

炊飯器の電気代を下げるにはどうすればよいですか?

保温を長時間続けないこと(食べない時間はスイッチを切り、冷凍しておく)が基本です。まとめ炊きして小分け冷凍し、食べるときに電子レンジで温め直すと、保温し続けるより電気代を抑えられます。加えて、炊飯器を含む毎日の電気代そのものは契約している電力プランの単価で変わります。使用量やエリアに対して割高なプランのままになっていないか、一度シミュレーターで確認してみるのも有効です。

出典・参考情報

※本記事の電気代試算はあくまで目安です。消費電力の値は資源エネルギー庁の省エネ性能カタログのIH炊飯器平均値で、機種・容量・室温・保温時間により変動します。金額は電力量料金31円/kWh(家電公取協・2022年7月改定)で換算しており、実際の電気代は契約プランの単価・燃料費調整額・再生可能エネルギー発電促進賦課金で変わります。長時間保温したごはんに変色・異臭がある場合は食べずに処分してください。

✓ この記事の検証プロセス

  • 電力会社の公式約款・料金表PDFを一次情報として参照 (二次情報は使用しません)
  • 50社・379プラン をDBに構造化済。単価・燃調・解約金等を計算エンジンで再現
  • 1社1ファイルの「ファクトカード」でデータベース値・公式値・記事値の3点突合を実施
  • 記事公開前に料金・約款条件のハードコード値を機械的に検査(自動lint)して数値乖離を防止
  • 検証手順の詳細は 計算ロジック / 執筆チーム で公開
最終更新: 2026年7月15日

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